フロアベッドは床やフローリングにべた置きするベッド。そのため、汗による湿気やカビが気になる方も多いようです。実際に床板にカビが生えて困った!という方も。
今回は、フロアベッドのカビ対策について、買う前からできる効果のあるポイントをご紹介します。
目次
フロアベッドの特徴と種類とは?
フロアベッドとは、脚がなく、フレームが床にべったりついているタイプのベッドのことを言います。
「ローベッド」と混同しがちですが、ローベッドは単に「低いベッド」のことですので、短い脚がついているものもあります。低いという意味では、フロアベッドもローベッドの中に含まれます。
また、フロアベッドには下記の2つのタイプがあります。
マットレスをフレームに落とし込む(はめ込む)タイプ
フロアベッドのほとんどがこの形状になっています。フレームの中にマットレスを落とし込みますので、ほぼマットレスの高さがベッドの高さとなります。
マットレスがずれないというメリットがありますが、掃除をする時はマットレスを持ち上げなくてはいけませんので結構手間がかかります。
マットレスをのせるタイプ
他のベッドと同じように、マットレスを床板の上にのせる仕様。マットレスを動かしやすく掃除がしやすいというメリットがありますが、度たびずれてしまう可能性もあります。
フロアベッドはとても低いので、お部屋の開放感がグンとアップする反面、寝ている間にほこりを吸い込みやすかったり、湿気やすいというデメリットもあります。
特に湿気に関しては、床にべた置きする分他のベッドよりも注意が必要です。何しろ、イメージ的にはマットレスを床に直置きしているのとほとんど変わりません。マットレスにたまった湿気が逃げる道がないということになるのです。
では、フロアベッドのカビ対策はどんなことに注意していけばいいのでしょう。
カビ対策を考えたフロアベッドの選び方
まずは、カビが生えにくいフロアベッドを選ぶことも大切です。下記のポイントを知っておくのと知らないのとでは、カビの生え方もかなり違ってきます。
1. すのこタイプを選ぶ
脚付きのベッドと比較するとどうしても通気性が低いフロアベッド。
それでもお洒落なフロアベッドが欲しいという方は、床材がすのこタイプになっているベッドを選びましょう。
すのこは、カビの原因となる湿気を隙間から逃がしてくれる効果があります。
2. コイルタイプのマットレスを選ぶ
マットレスの種類はいろいろあり、ウレタン仕様の低反発・高反発マットレスも結構人気ですよね。
しかし、低反発・高反発マットレスは通気性があまり良くないためおすすめはできません。
スプリング・ボンネルコイル・ポケットコイルといったコイルマットレスだと、中が空洞になっているので湿気も溜まりにくくなります。
フロアベッドは床から近くなるのでカビが生えやすいのですが、出来るだけカビを防ぐためにもマットレスもこだわりましょう。
今あるフロアベッドのカビ対策
1. 日が当たる場所や風通しのいい場所に配置する
カビ対策にはベッドを置く配置にもしっかり気を配らなければいけません。大体の方がベッドを壁にくっつけて置くと思うのですが、ぴったりくっつけてしまうと風が通る道がありません。
ベッドは壁から約5cm~10cmほどのところに配置し、通気性を良くしましょう。
また、日差しがいい場所に置くのももカビ対策には最適です。出来るだけ太陽の光が当たるような、窓の近くに配置するようにしましょう。
ただ、結露の多い冬は、窓際に置くのはおすすめできません。
2. フローリングに直接置かない
フロアベッドは、床にかなり近い位置にマットレスを置くことになります。特にフローリングに直接置く場合、心配なのが「結露」です。
家屋の結露は、一般的に低温乾燥の冬に多発する傾向があります。朝起きると、窓にびっしりと結露ができていた、ということはみなさん経験していますよね。
外気の冷たい空気により床面に発生した結露は、気がつかないうちにフロアベッドの床板やすのこに吸収されてしまいます。そうなると、どんどん床板は湿気を含み、カビの原因となるのです。
寝ている間の体温で温められたマットレスと触れることで、よりカビは増殖してしまいます。
冬、フローリングが冷たいところにマットレスにたまった汗が当たると、結露となり湿気がひどくなることも。
防寒対策にもなるコルクマットや除湿シートを敷いておくといいでしょう。
3. 窓を開け、部屋の換気をする
いくら風が通る道を作っても、部屋の換気をしない限り空気は循環しません。こまめに部屋の窓をあけるなどして、カビが生えないように換気をしましょう。
扇風機を回して空気を動かすのも効果的です。
4. 定期的にマットレスを干す
寝汗がたまりやすいマットレスは、そのままにしておくとカビの原因になります。特にマットレスの下側にカビが生えやすいので、定期的にマットレスを干して湿気をためないようにしましょう。
たまに裏表を逆にして使うのもおすすめです。湿気でカビが生えると、それはダニのエサにもなりますので、マットレスの湿気対策はとても重要ですよ!
5. すのこを干す
もし今使っているフロアベッドの床材がすのこなら、マットレスを干すタイミングで一緒に干してあげましょう。
いくら通気性のいいすのこと言っても、湿気がこもりっぱなしだと、すのこにもカビが生えてしまいます。そうならないように、定期的にすのこも干してカビ対策をすることをおすすめします。
6. 除湿シートを敷く
マットレスの上か下のどちらかに除湿シートを敷いておきましょう。寝ている間の汗がマットレスや床板にしみ込むのを防いてくれます。汗の量が多い方は、マットレスの上下にダブルで敷くのもおすすめです。
7. 除湿器を使う
簡単にお部屋を除湿したい時は、やはり除湿器が有効的です。
特に梅雨のじめじめした時期は、お部屋に湿気がたまりやすいのでカビも繁殖しやすくなります。繁殖を防ぐために除湿器を使用して湿度を調整しましょう。
8. 加湿器などは近くに置かない
冬、フロアベッドの近くに加湿器を置いて寝るのは、カビ対策にはよくありません。水蒸気は下へと降りてきますので、寝ている間の汗とあいまって、フレームやマットレスの湿気がひどくなってしまいます。
どうしても乾燥がひどいくて加湿器を使いたい場合は、上記に挙げた7つの対策と合わせてしっかりとカビ対策をして置いて下さいね。
まとめ
フロアベッドは他のベッドと違い、床板の下に湿気がたまりやすいベッドです。
マットレスにたまった汗の逃げ場がありませんし、フローリングの結露にとても近い位置で寝るからです。
それでも、低いスタイルのフロアベッドはとてもおしゃれで、人気のアイテムです。
カビを生やさないようにするための対策をおさらいしておきましょう。
購入前
- すのこタイプを選ぶ
- コイルタイプのマットレスを選ぶ
購入後
- 日が当たる場所や風通しのいい場所に配置する
- フローリングに直接置かない
- 窓を開け、部屋の換気をする
- 定期的にマットレスを干す
- すのこを干す
- 除湿シートを敷く
- 除湿器を使う
- 加湿器などは近くに置かない
以上のことに注意して、快適にフロアベッドをお使いくださいね。