ベッドの床板やすのこが折れてしまった、という話を聞いたことがありませんか?私自身、ニトリやIKEAなどのベッドでそういった話を時々耳にします。
そもそもベッドは何キロの体重に耐えられるのでしょう。体重100kgの人は、耐荷重100kgのベッドを購入したらいいのでしょうか?
今回は「耐荷重」について詳しくご説明していきます。
ベッドの耐荷重とは
ベッドには、耐荷重の記載がされているものがあります。
もともと耐荷重とは、一定の面積に対してどれだけの重さに耐えられるかという数値です。
ベッドの場合、耐荷重はJIS規格に準じた試験があります。
床面の中央部に、30分間垂直に荷重をかけ、そのうえで破損、外れや使用上の支障のある変形等がない場合に、合格となります。その時にかけた荷重が、耐荷重として表示されるのです。
この時、国内の検査機関によって試験を行い、品質試験報告書が表記されているものなら安心ですね。ネットで購入する場合でも、耐荷重が気になる方は、そういった表記があるかどうか確認してみましょう。
耐荷重の数値は「動荷重」ではなく「静止荷重」
ここで注意したいのは、ネットで表記されている「耐荷重」は「静止荷重」であることが多いということ。
あくまでじっと静止している状態での数字であって、動いたりすることを想定はしていません。
上記の様な試験でも、ベッドに対してじっと静止した状態で圧力をかけていますので、実際の生活での場面に合わないこともあるのです。
例えば、ドスンとマットレスの上に座り込んだり、大柄でメタボな方がゴロゴロと寝返りを打てば、そのぶんかかる荷重が変わります。
いわゆる「動荷重」での数値ではなく、「静止荷重」だということです。
それなのに、体重80kgくらいの男性が「耐荷重100kg」のベッドを購入すると、ふとしたことですのこが折れてしまうことは十分考えられますよね。
マットレスや布団の重さも考慮する
ベッドの耐荷重を考えるとき、体重だけでなく、マットレスや布団の重さも計算に入れなくてはいけません。
例えば、体重100kgの人が、ダブルサイズでポケットコイルマットレスを使う場合。
この数字を見ると、耐荷重200kgくらいのものを購入しておかないと不安ですよね。
また、ダブルのマットレスだと、40kg近くあるものもあります。
寝具の重さと、動いた時の荷重を含めて考えましょう。
寝る場所によっても耐荷重は変わってくる
ベッドの場合は床板の中央部で耐荷重の試験が行われることが多いので、おとなしく寝ている分には、その数字を信用してもいいでしょう。
ただ、大き目のベッドの端の方で寝る癖がある方や、夫婦のうち、旦那さんがかなりメタボで半分だけにかなりの荷重がかかる場合は、床板が壊れる原因にもなります。
これは、他の収納家具などにも言えることで、棚板の耐荷重が30kgとあっても、中央部にだけいつも重いものを置いていると、棚板が反ったり安定感が悪くなることがあります。
ベッドにしろ、他の家具にしろ、正しい使い方をしたときの耐荷重の数値が記載されていると思ってください。
ニトリのベッドに耐荷重が表示されていないのはなぜ?
ニトリでは、商品に耐荷重が表記されていません。
ただ、全てのベッドで床板への荷重試験が行われているため、安心して使えるという案内になっています。
IKEAのベッドにも耐荷重は表示されていない?
IKEAのベッドにも耐荷重は表記されていないようですね。
IKEAのベッドについて、面白い記事を見つけましたので、ご参考に。
IKEAの二段ベッド購入で悲劇!!NORDDAL評価と感想。
まとめ
小柄な方はともかく、大柄な方は特に耐荷重をチェックしてベッドを購入することが大事です。
また、2段ベッドの場合も、上段の床板やすのこの耐荷重が低いと、板が折れたりして危険ですよね。特に2段ベッドは寝るだけでなく、遊び場にもなってしまいます。
上記のことに気をつけて、子供がベッドで遊んでも大丈夫な、しっかりしたものをお選びください。