ホテルライクなインテリアや海外インテリアに憧れる方にとって、レザーベッドはもはや「マストアイテム」ともいえるもの。セレブな白いレザーはもとより、黒いレザーは、男前インテリアやブルックリンスタイルでもおしゃれ感が際立ちます。
ただ、見た目のデザインだけで安易に購入してしまうと、いろんな失敗をしてしまいます。
- つめのひっかき傷ができて目立つ
- レザーをホッチキスで留めただけの超安っぽい仕上がり
- 白いレザーが少し黄ばんできた
このような失敗、できればしたくないですよね。せっかくの高級感が台無しです。
そもそもレザーベッドは、木製のフレームにレザーを貼った構造になっています。そのため、選ぶときにも木製のフレームとは違ったいろいろな注意が必要。
今回は、レザーベッドのメリットとデメリットと、失敗しない選び方のコツをご紹介します。「買ってよかった!」と思ってもらえるベッド選びができますように。
目次
レザーベッドのメリット
見た目のおしゃれ感、高級感がアップ
レザーベッドの一番の魅力は、木製のフレームにはない高級感。1台あるだけで寝室の雰囲気がガラっと変わり、高級ホテルのような空間に。ホテルライクな寝室にしたいと思っている方、ムードたっぷりの寝室にしたいと願う新婚さんに人気なのも、ナットクですね。
このように、寝室のイメージを簡単に豪華でモダンなスタイルに変えられるのは、レザーベッドの大きなメリットでしょう。口コミでも「おしゃれ」「カッコイイ」「デザインが最高」「一目ぼれ」という言葉がよく出ています。
特にセレブ感にこだわる場合は、レザーの質感を生かした流線形のフォルムや、キルティング加工のものを選ぶのがベストです。
また、オールドレザーのようなヴィンテージ感のあるデザインなら、最近流行りのブルックリンスタイルや、インダストリアルなインテリアにも最適です。
ソファーのように使うこともできる
レザーベッドの中には、ヘッドボードにクッション性があり、ソファのように使うことができるものがあります。
ヘッドボードの部分がちょうどソファの背もたれのようになっていてとてもリラックスできそうですね。この場合は、少し硬めのマットレスを使うと、沈み込みも少なく腰に負担がかかりません。
ワンルームマンションや一人暮らしの場合、ソファと兼用して使っているという方も多いです。
また、このクッション性のある背もたれは、小さいお子さんがいるご家庭にもおすすめ。
絵本を読み聞かせしたり、寝る前にベッドに入って一緒にテレビを見るのにも適しています。
小さいお子さんがぶつかっても安心
小さいお子さんがいるご家庭では、ベッドのフレームにぶつかって怪我をすることも多いでしょう。そのため、木製のベッドの角にクッション材を取り付けている方も多いのでは?
私は、見栄えが悪くなるので使ってはないですが、せっかくおしゃれなベッドを買っても、四方にクッション材を取り付けるのでは何とも不格好ですね。
レザーベッドなら、少々ぶつかっても大きなケガにつながることはありません。特にフロアベッドの場合、走り回るお子さんがフレームの角に足をぶつけるのが心配ですが、レザーなら安心ですね。
こういったフロアタイプは、かなり安い価格で販売されていますので、お子さんが大きくなるまでのベッドとしてもおすすめです。
レザーベッドのデメリット
次に、レザーベッドのデメリットも見ていきましょう。
価格が高い
木製のフレームと比べると価格が高くなるのは仕方がないことですね。少々値段が高くても、そのレザーベッドの見た目や質感にそれだけの価値があるなら、これはデメリットにはなりません。
木製のフレームでも、天然木の無垢材などにこだわれば、高いものは高いですから。
白いレザーは変色することがある
フレームが白いレザーの場合、日当たりがいい場所に置いていると、まれに黄ばんだりして変色することがあります。これはソファなど他の革製品においても同じことですよね。
狭い部屋の場合、ヘッドボードが窓際にくることもあるでしょう。直射日光が当たらないよう気をつけてくださいね。
低品質のレザーだとひび割れが起きやすい
レザーベッドに使われる素材は、PVCレザーやAPUレザー、PUレザーなどの合成皮革レザーが主流となっています。
ただ、ネット通販の格安レザーベッドには、このようなレザー素材の表記がないものもあり、その場合は低品質の合皮が使われていることもあります。
日当たりがいい場所に置く場合や、お子さんのひっかき傷などでひび割れが起きやすくなりますのでご注意くださいね。
家族用のファミリーベッドのように、お子さんが小さい間だけのものとして購入する場合は、その方が安く買えるので、コスパ的にはおすすめです。
引き出し収納ではレザーがはがれることもある
最近では、レザーベッドにも引き出しの収納がついたモデルが出ています。とても珍しいですが。
このような場合、引き出しの使い方が荒いと、角の部分の縫製がゆるくなり、レザーがはがれることもあります。そうなると、せっかくの高級感が台無しですね。
もしも引き出しの収納がついたものにするなら、丁寧に扱い、ほころびがないかマメにチェックするようにしてくださいね。
ペットのひっかき傷が目立つ
犬や猫など、愛するペットと一緒に寝ているという飼い主さんは多いですよね。レザーはひっかき傷が目立ちやすいので、そういった方には不向きです。どうしてもレザーにするなら、愛犬の爪をまめにカットしてあげ、爪研ぎをしっかりしてあげましょう。
他の家具とのコーディネートが難しい
レザーベッドを使うなら、他の家具も同じテイストにしないと、せっかくの高級感が薄れてしまいます。周りの家具と調和が取れずに、ベッドだけが浮いたように見えるのはイヤですよね。
ホテルライクなインテリアを目指しているなら、ベッドスローやトスピロー、フットベンチ、間接照明、アートなど、非日常的な小物を使うのが上級テクニック。
(参考)ホテルライクな寝室を作る!!ベッド周りのおしゃれアイテム9選
また、海外インテリアを目指すなら、大胆なカラーのアクセントクロスをつかったり、豪華なファーのベッドスローやラグを敷いたりするのもおすすめ。
こうなるとリフォーム費用もかさみますが、そのレザーの素材感が生かされて素敵な寝室になりますよ。
失敗しないレザーベッドの選び方のコツ
上記のようなメリット・デメリットを踏まえたうえで、上手に選ぶコツをご紹介します。買って後悔しないためにも、ぜひポイントを押さえてくださいね。
本革はなるべく避ける
本革の場合、ベッドフレームだけで20万くらいはかかると思っておきましょう。それでも、本物の革の質感や、長年愛用したときの色の変化が楽しめるのは最高です。
ただ、本革は定期的なメンテナンスが必要です。防水用のスプレーや、汚れを拭き取るクリームなどでお手入れをした場合、それらの匂いがしばらく残ります。そんな匂いの残ったベッドで、一晩ゆっくり寝られるでしょうか。
特に匂いに敏感な方は、水でサッと拭き取るだけで汚れが落ちる、合皮のベッドの方がおすすめです。
合皮なら、APUレザーを選ぶ
安いレザーベッドはフレームの素材であるレザーの質が悪く、2年ほどで表面がひび割れ、ぽろぽろと革がはがれてしまうことがあります。そうなると、せっかくの高級感が台無しに。かえって安物に見えてしまいます。
また、子どもはそういった革を剥がすのが好きですし、もし赤ちゃんがそれを口に入れてしまったら大変ですよね。
お子さんがいるご家庭には、汚れに強い合皮がおすすめですが、あまり安すぎるものはNG。上記でも述べましたが、APUレザーのベッドが断然おすすめです。
APUレザーはスーパーソフトレザーとも呼ばれ、肌触りがとてもよく、上質で非常に柔らかいのが特徴。本革以上のつや感やシワが高級感を演出します。
日当たりのいい部屋に置くなら白いレザーはNG
白いレザーは、日当たりのいい部屋では黄色く変色してしまいます。一般的な汚れとは違い、日光による黄ばみはなかなか取れません。
昼間にカーテンを開け、明るくしておきたい場合は、白い色はなるべく避けましょう。もしくは紫外線が直接当たらない場所に置くのがおすすめです。
収納付きベッドはお部屋のテイストをよく考えてから!
最近、引き出し収納付きのレザーベッドも増えてきました。狭いお部屋にどうしてもレザーベッドを置きたい時は、とても重宝しますよね。
ただ、引き出し収納がついている時点で、高級感は薄れてしまいます。
どうしてもの場合は、普段はあまり使わないものをしまうようにしましょう。頻繁に出し入れしていると、張地のレザーがはがれやすくなるからです。
まとめ
最後に、使う人の目的によるメリット・デメリット、そして注意点をまとめておきますね。
おしゃれな見た目を重視して使う場合
(新婚さん、海外インテリア・ホテルライクインテリアが好きな方)
- ベッド1台で寝室に高級感をもたらせる(メリット)
- ベッドの上でもゆったりとセレブな雰囲気が味わえる(メリット)
- APUなどの上質のレザーを選ぶ(注意点)
家族用のベッドとして使う場合
(家族で一緒に寝たい、子供がいてもおしゃれな寝室にしたい方)
- 柔らかいのでぶつかっても安心(メリット)
- 上質のものだとかなり高くなる(デメリット)
- 安いものは短期間のものだと割り切る(注意点)
以上です!