低ホルムアルデヒドのベッドのメリットと選び方

低ホルムアルデヒド仕様ベッド

低ホルムアルデヒド仕様のベッドとはどういう特徴があるのでしょうか。そのメリットや、人体への影響、また選び方のポイントをご紹介します。

 

ホルムアルデヒドとは

ホルムアルデヒド

ホルムアルデヒドとは、最近注目されているシックハウス症候群の原因物質の一つです。室温では無色の気体ですが、水によく溶ける性質をもっています。

ちなみに、ホルムアルデヒドの37%水溶液はホルマリンとよばれ、一般には消毒剤や防腐剤として利用されています。消毒液を思い出していただけると分かりやすいですが、ツンとした刺激臭があるのが特徴です。

ホルムアルデヒドが空気中に一定量以上放散されると、目がちかちかしたり、鼻・喉に刺激を感じ、体調不良に陥ることもあります。また、長期間接していると発がん性があると警告もされています。

 

低ホルムアルデヒドのベッドとは

低ホルムアルデヒドのベッドとは、「ホルムアルデヒドの放散量が少ない木材や接着剤、仕上塗料などが使われたベッド」のことです。

そして、そういった部材は最高ランクの安全基準、F☆☆☆☆(フォースター)の等級がつけられています。それぞれの部材について見ていきましょう。

 

低ホルムアルデヒドの木材

杉のベッド

ホルムアルデヒドは、接着剤や塗装剤に含まれているイメージがありますが、実はツガやヒノキ、杉など天然木の無垢材そのものからも放散されます。特にツガは、他の木材と比べるとホルムアルデヒドの放散量が多めです。

無垢材から放出されるものは、特異な例を除き、人間の生理に悪影響を与えるような量を発散することはないと言われています。むしろ、鎮静作用など様々なリラクゼーション効果があるので、快適な眠りを導いてくれるでしょう。

天然木の無垢材のベッドを選ぶなら、産地がはっきりしているものや、接着剤や塗装剤の品質もチェックしてくださいね。

 

低ホルムアルデヒドの接着剤

接着剤

現在わたしたちが購入するお手頃な価格の家具は、ほとんど合板で作られています。

合板は、天然木を薄く削った「突板(とついた)」とベニヤ板、芯材を貼り合わせて作られていますが、その時に使われる接着剤からホルムアルデヒドが放散されることがあるのです。

また、無垢材のベッドでも、フレームの組立に接着剤が使われていることがありますのでご注意ください。

 

最近では、低ホルムアルデヒドの接着剤が使われたベッドが増えてきています。(三菱ケミカルのフェノールホルムアルデヒド樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂、メラミン尿素ホルムアルデヒド樹脂など)

そういった接着剤を使ったベッドは、「F☆☆☆☆(フォースター)」の等級がつけられています。購入時にチェックしてみましょう。

 

低ホルムアルデヒドの塗装剤

ウレタン塗料

ベッドには、表面を高級感のあるウレタン塗料で仕上げたものが多く見られます。傷や汚れにも強く、長く使えることもあり人気なのですが、微量のホルムアルデヒド等の発生があります。

塗料にも低ホルムアルデヒド仕様のものがありますので、「F☆☆☆☆(フォースター)」の等級の塗料が使われたベッドを選ぶといいでしょう。

 

低ホルムアルデヒドのベッドのメリット

健康的である

上記のように、低ホルムアルデヒド仕様のベッドは、シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドの放散量が少ないので、健康的なベッドであるといえるでしょう。

赤ちゃんや子どもに安心

赤ちゃんや、小さいお子さんの場合、ホルムアルデヒドに触れることで、アレルギーや皮膚炎を引き起こす恐れもあります。

ホルムアルデヒドは空気や水に溶けやすい性質がありますので、ベッドの接着剤や塗料に含まれていると、そこから服などに移る可能性もあります。子ども用の2段ベッドなどは、できれば低ホルムアルデヒドのものを購入しておくと安心です。

ホルムアルデヒドは布をパリッとさせるため、服の加工に使われることもあります。2016年12月、「無印良品」の乳幼児用パジャマから基準値を超えるホルムアルデヒドが検出されたとして、自主回収されたというニュースもありましたね。

 

長時間ベッドで過ごすお年寄りにも安全

お年寄の方は、夜の睡眠以外にも、昼寝をしたりと長時間ベッドで過ごすことが多いですよね。また、寒さや暑さを感じにくいため、窓を閉め切っている方も多いようです。

そうなると、家具に含まれる有害物質もたまりやすくなってしまいます。

低ホルムアルデヒドのベッドなら、そういった心配もなく、安全に過ごしていただけます。

 

低ホルムアルデヒドのベッドを選ぶときのポイント

通気性のいいすのこタイプにする

「F☆☆☆☆」のベッドだからといって、ホルムアルデヒドが100%出ないとは限りません。より安全性を求めるなら、できればすのこ仕様のベッドがおすすめです。

ベッドそのものの通気性が高いと、わずかなホルムアルデヒドも空気中に抜けやすくなります。もちろん窓を開け、お部屋の換気もしっかりとしてくださいね。

ただ、すのこ部分に接着剤が多く使われていると逆効果になる場合もありますのでご注意を。

できるだけ接着剤が使われていないベッドにする

ボルト止め

「F☆☆☆☆」の接着剤でも、できればあまり使っていないにこしたことはありません。接着剤を使わずに、ボルト留めのみで仕上げたベッドもありますので、こだわる方は探してみてくださいね。

 

まとめ

シックハウス症候群を防ぐためには、低ホルムアルデヒドのベッドを選ぶことをおすすめしますが、それだけでいいわけではありません。

基本的に、ホルムアルデヒドの放出量は、家全体の何%かを基準に考えます。要は、家に使われている建材すべてにおいて注意が必要なのです。

ただ、ベッドは1日のうちでも長い時間すごす場所。そのベッドの素材にこだわるのは大切なことです。

 

新しいベッドを購入したら、しばらくの間は窓を開ける時間を多くし、しっかりと換気をしましょう。また、ベッドのお手入れもしっかりとするようにしてくださいね。

 

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