1歳くらいの赤ちゃんがなかなかベッドで寝てくれない。そんな悩みを持つお母さんは多いですよね。
このころの赤ちゃんは、脳もずいぶん成長してきますが、まだ完全に気持ちをコントロールすることはできません。眠る時間になってもベッドに横になるのを嫌がり、なかなか眠ってくれない子も多いでしょう。
赤ちゃんがなかなか寝ないときに、次の5つのことを試してみてください。
目次
1. 寝る前のベッドに好きなものをたくさん置いてあげる
赤ちゃんの好きなものをベッドにたくさん置いてあげましょう。
例をあげると「ぬいぐるみ」「手ざわりのいいタオル」「やわらかいおもちゃ」などです。
これらはお母さんと触れ合う時と同じような感触があり、赤ちゃんにとっても安心できるものです。夜目覚めたときに触れると、心細さも和らぎ、また眠りにつくこともできます。
一緒に眠るお守りのようなものですね。
あまりフカフカしたものだと、窒息する危険もありますのでご注意ください。よだれや涙で汚れやすいので、洗い替えがあるとより安心です。
2. 寝る少し前から部屋の明かりを少し暗くする
生後4か月を過ぎたあたりから、赤ちゃんは夜暗くなると眠くなり、朝の光を見て起きるというメカニズムが生まれます。
赤ちゃんが寝ないのは、そのメカニズムが狂っていることも原因です。
赤ちゃんが寝る少し前から部屋の照明を暗くし、眠る体勢を作りましょう。赤ちゃんの体が、「そろそろ眠る時間だ」と感じ、脳が眠くなるホルモンを分泌し始めるのです。
いきなり電気を消すよりもずっと効果がありますよ。
将来子ども部屋にベッドを購入する場合は、照明付きのベッドがおすすめです。
お子さんが自分で寝る前に小さな照明をつけることで、同じような効果が得られ、スムーズに眠りにつくことができますよ。
3. ベッドが特別な場所だと思わせる
眠りたくないと思ったら、ベッドはもちろん、寝室に入るのを嫌がる子もいるでしょう。そのときには、「ベッドに入ると楽しいこと、特別なことがある」と思わせることがポイントです。
例えば、絵本の読み聞かせはベッドの中でする、と決めておくのもおすすめです。
昼間絵本を読む時間があったとしても、絵本は夜にベッドで読もうね、と言い聞かせておくと、ベッドは赤ちゃんにとって特別な空間になります。
寝ないとぐずっていた子も、早く布団に入りたいと思うようになってきます。
4. ひとりでも怖くないことを昼間から教えておく
夜一人になるのが嫌で、なかなか寝ないという子は多いですよね。
寝室やベッドでひとりで眠れるようにするためには、「ひとりでいても怖くない」ということを教えることが大切です。
いきなり夜一人にすると、よけい恐怖心を植え付けることになりますので、日中からスタートするのがコツ。
昼間、家の中でひとりでお母さんを待つトレーニングをしてみましょう。
「お風呂の掃除をしてくるから待っててね」でもいいです。赤ちゃんが返事をしてからその場を離れ、戻ったら必ず褒めてあげましょう。
だんだん待つ時間を長くしていくと、待っているとちゃんとお母さんが戻ってくる、という安心感が生まれます。
そうすることで、寝室のベッドでも怖がらずに一人で眠れるようになっていきますよ。
5. おやすみ前の魔法の言葉を作る
寝る前だけに使う「おやすみ会話」を作るのもコツです。
「今日はいっぱい遊んだね。」「パパはこんなところをほめてたよ。」「ママはこんなことがうれしかったよ。」「夢の中で〇〇に会えるかな。」「朝起きたら〇〇しようね」
など、なんでもいいです。
今日の振り返りや、寝ている間、朝目覚めたときのことを連想させるような内容がいいでしょう。これから寝るんだ、という感覚に陥ります。
毎日この「おやすみ会話」を続けると、赤ちゃんはその言葉を聞いただけで眠くなってくるのです。まさに魔法のワードですね。
人を洗脳するときにも「同じ言葉を繰り返す」という手法が使われますが、ちょっとそれに似ているかも??
一度試してみてください。
まとめ
赤ちゃんがベッドで寝ない時、ベッド周りの環境と赤ちゃんの心理に働きかけることが、安眠への近道となります。
おなかがいっぱいになったり、遊んで身体が疲れたりしたときも眠くなりますが、普段からこちらの5つのことを実行していれば、安眠しやすい体質づくりにも役立ちます。
赤ちゃんとこうして触れ合えるのは、わずかな期間です。無理やり寝かそうとするのではなく、大切にしてくださいね。