海外のホテルや、高級リゾートホテルのベッドには、大きさやデザインの違うクッションが並べられていますよね。これらのクッションのことを総称して「デコラティブクッション」「デコラティブピロー」と言います。
実は、これらのクッションや枕は見た目を演出するだけでなく、それぞれちゃんとした意味があるのです。
こちらでは、デコラティブクッションの並べ方のルールと、それぞれの名称や意味をご紹介します。
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デコラティブクッションの並べ方
デコラティブクッションの並べ方は、スタッキング方式とスタンディング方式の2種類があります。
スタッキング方式
スタッキング【stacking】とは重ねるという意味。枕を寝かせたまま上に重ねていくテクニックです。
この時重ねるピローは、寝るときに実際に枕として使うものです。その手前に華やかなデザインのクッションを置くのが一般的なスタイルです。
また、重ねたピローの後ろ側にクッションを置く方法もあります。このように置くと、テレビを見たり読書をするときに、背もたれとなりとても便利です。ベッドが大き目の場合は、このままの位置で寝ることもできますね。
スタンディング方式
スタンディング【standing】とは、ピローを立てるという意味。その名の通り、ピローやクッションを奥から立てて並べる方法です。
この時、4層に並べる4層スタンディングが一般的なスタイルです。
一番手前に置く小さいトスピローは、真ん中に1個だけ、というのもよく見られます。
それぞれのクッションの名称と意味
こちらでは、スタンディング方式で並べられたクッションのそれぞれの名称や意味をご紹介します。
一番奥に置く大き目のクッション
ヘッドボードに一番近いところに置く、大き目のクッションを「シャム(Sham)」「ユーロスクエアシャム」といいます。「見せかけ」という意味があり、枕として使うのではなくベッドの上に座る時、もたれるために使われます。
日本では、約60cm四方くらいの大きさのものが一般的です。
奥から2番目に置く長方形のクッション
こちらは、「スタンダードシャム」と言われています。ベッドインテリアのアクセントとして使用されることが多く、色味やデザイン性の高いクッションカバーが使われます。
スタンダードシャムは、掛布団のデザインと合わせて統一感を出すとおしゃれ感が高まります。
またベッドのゴージャス感を出すために豪華な装飾のついたデザインの枕やクッションを使うことも多いです。
こちらも、シャムという名の通り、枕としてではなく飾り的な意味をもちます。
奥から3番目に置く枕
「スタンダードピロー」といわれるもので、「寝るための枕」です。硬さや高さをしっかりと選びましょう。
一番手前に置く小さいクッション
最後に「ブードワールピロー」「トスピロー」「トスクッション」といわれる小さいクッションを置きます。
円柱形の「ネックロールピロー」を真ん中に1個置く方法もあります。
ご自分のお部屋のイメージや用途に合わせてアレンジする
上記の並べ方は一般的なものですが、かけ布団の上に並べて飾ることで、いつもと違ったホテルのような寝室にすることができます。
もしヘッドボードのデザインが凝ったベッドなら、一番奥のユーロスクエアシャムは、そのデザインを損なわないよう、少し小ぶりにするか、あえて置かないのも手ですね。
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