ベッドの上に布団を敷くのはアリ?寝心地や注意点とは

ベッドに布団を敷く

ベッドよりも布団の寝心地が好き、という方は多いですよね。実は私も、「和室の畳の上に布団を敷いて寝るのが大好き」な一人です。

マットレスの少し柔らかい感じがどうも苦手で、毎日マットレスで寝るとなると、腰を痛めないかも不安なんですよね。というのも、一度旅行先のホテルのマットレスが全く合わず、一晩中寝られなかったことがあるんです。翌日は寝不足のためにせっかくの旅行が台無しになったのを今でも強く覚えています。

一歩マットレス選びを間違えると、こんなつらいことにもなりかねません。

ただ、ベッドのメリットはなんといっても「高さ」。高さがあると寝起きも楽ですし、寝ている間に床のホコリや花粉を吸い込むことも少なくなります。他にも、「片付ける必要がない」というメリットもあります。

そんな理由もあって、ベッドを購入して、その上に(マットレスではなく)布団を敷いて寝たいと考える方も多いようですね。でもそれって、なんか不自然に感じませんか?もともとベッドはマットレスを乗せて使うものですから。

今回は、ベッドの上に布団を敷くのはOKなのかどうか、またその寝心地や注意点を考えていきましょう。

【結論】ベッドに布団を敷くのはアリ!

ベッドの上に布団を敷くのはOKなのかは、ベッドの種類や布団の種類によります。ただ、結論から言うと「アリ」です。

私も、大学で一人暮らしをしていた時は、パイプベッドの上に布団を敷いて寝ていました。押入れがなかったので。。

使い心地は悪くはなかったですが、実家暮らしの時も布団だったので、マットレスと比べて寝心地はどうかといわれると、何とも言えないですね。

また最近では「布団が使えるベッド」というものも販売されています。そんな「ベッド+布団」について詳しく見ていきましょう。

ベッドに布団を敷くメリット

ここで、ベッドの上に布団を敷くメリットを簡単に挙げておきますね。

安くつく

マットレスを使うよりも、断然安くつくのはお分かりですね。高いマットレスだと、10万円以上するのはザラですから。

アレルギーやアトピーに効果的

布団を地べたに敷くよりも高い位置で寝られるので、床にたまったハウスダストやホコリ、花粉などを吸い込みにくくなります。アレルギーやアトピーのお子さんにもおすすめです。(これはマットレスを使う場合も同じですが。)

布団を片付けるとき楽

布団を畳んだり干したりするとき、下までしゃがみこまなくてもいいので、腰の負担はかなり楽になりますね。

マットレスよりもお手入れがしやすい

子どもと一緒に寝る場合、おねしょや食べこぼしなどの汚れはつきもの。布団だとお手入れもしやすく、最悪買い替える時にもそれほどコストはかかりません。

布団を敷きっぱなしにできる

布団を敷きっぱなしにしてもだらしなく見えないのは、忙しい人にとっては大きなメリットですね(笑)。

布団の収納場所がなくてもOK

一人暮らしのワンルームマンションや狭いアパートでは、押入れやクローゼットに布団がしまえないところも多いです。そんな方にとって「ベッド+布団」という選択は、ある意味必然性があるとも言えます。

寝心地はどうか?

では、大事な寝心地について考えてみましょう。

畳+布団ほどの快適さは得られない

畳の上に布団を敷いて寝る

布団はもともと日本独特の寝具であり、昔から和室の畳の上に布団を敷いて寝るのが、日本人の生活スタイルでした。

ここで大事なのは、畳にはクッション性があるということ。

実は、多くの畳は芯の部分に稲わらが使われており、畳表(たたみおもて)といわれる表面の部分は、い草で作られています。こうした植物繊維でできた畳はフローリングとは違った弾力を持っています。

要は、「布団のクッション」+「畳のクッション性」のダブル効果で、快適に寝られているといえるのです。

そういった面から、布団と合わせるなら「畳ベッド」もおすすめ!畳の適度なクッション性とい草の香りで、リラックスした良質な睡眠がとれますよ。

ベッドフレーム+布団は痛い

ベッドフレームに直接布団を敷くとなると、畳のような弾力性がありませんので、まれに痛みを感じる方がいます。肩やお尻の骨がごつごつとフレームの板に当たるような感覚ですね。そのため、寝返りを打つたびに目が覚めてしまうことも。

ベッドと合わせるなら、クッション性のある厚手の敷き布団を使いましょう。また、敷き布団の下に薄手のマットレスを敷いて2重にするのも効果的です。

子どもは体重が軽いので寝心地は心配ない

お子さんや小柄な体型の人の場合、そこまで布団に荷重がかかりません。よって、硬いベッドフレームの上に布団を敷いても、それほど寝心地は悪くはならないでしょう。

大柄でメタボな方ほど、寝心地が悪くなるといえます。

ベッドに布団を敷くときの注意点

では次に、ベッドフレームに布団を敷く時の注意点を見ていきましょう。デメリットとも言えるポイントです。

フレームが壊れることがある

ベッドはもともと、マットレスを使うことを前提に作られているものがほとんどです。厚みのあるマットレスを乗せることで、体重を分散し、フレームの負荷を少なくしているんですね。

そこに布団を使うとどうでしょう。

大柄な人だと、その体重を分散しきれずにフレームにかなりの負荷がかかります。そのせいで、フレームにひび割れができたり、ひどいときには板が割れてしまうこともあるのです。

すのこフレームの場合は、板に隙間がありますので余計に心配ですね。

ベッドに布団を敷くなら、「耐荷重の高い」ベッドを選びましょう。とても頑丈な造りなので、布団で寝たとしても安心ですよ。

マットレスよりもカビが生えやすい

布団の内側は、羽毛やポリエステル綿などの繊維が詰まった状態です。寝汗が多いとそれらの綿も濡れてしまい、放っておくとカビが生えてしまいます。

一方マットレスは布団よりも通気性に優れています。中がコイル状のものは基本的に蒸れることもありませんし、最近では内にたまった湿気を逃すベンチレーター(通気孔)がついたものもありますよ。

ベッドの上に布団を敷きっぱなしにしていると、うちにたまった湿気が板にも移り、カビが生えやすくなるのです。

幸い、布団は手軽に干せるのが大きなメリットです。汗をかいたらすぐに天日に干してしっかり乾燥させましょう。

ベッドと布団のサイズが合わないことがある

マットレスのサイズの規格と、敷き布団のサイズには若干の違いがあります。

サイズ マットレス 敷き布団
シングル 97×195  100×210
セミダブル 120×195  120×210
ダブル 140×195  140×210

(単位:cm)

この表を見る限り、敷き布団の方がマットレスよりも若干大きいのが分かりますね。これ、知らない人結構多いです。

そのため、敷き布団がベッドのフレームからはみ出てしまうこともあり、ずれ落ちの原因にもなります。ベッドに布団を敷きたい場合は、フレームの幅や長さもよく確認しておきましょう。

跳ね上げ式ベッドには使えない

跳ね上げ式ベッドでは、布団は使えません。なぜなら、跳ね上げ式ベッドは、マットレスの重みで床板を下げるしくみになっているからです。

収納のために床板を持ち上げるときは、ガス圧式ダンパーの力で楽々持ち上げることができるのですが、下げるときにはある程度の重みがないと、かえって閉めるための力が必要になってしまいます。

跳ね上げ式ベッドのほとんどが、マットレスとセットで売られているのはそのためです。

見た目のおしゃれ感がいまいち

ベッドに布団を敷いているのは、見た目にはあまりおしゃれとはいえませんよね。洋風のベッドに和風の布団を合わせるのだから、仕方がないとも言えます。ヘッドボードにしても、マットレスを乗せることを前提に高さなどが考えられていますから、薄い布団だと何か物足りない印象も与えるでしょう。

フレームのデザインにこだわったり、おしゃれなデザインのベッドリネンで統一するなど工夫してみましょう。

太いスチールがカッコイイ!!すのこベッド【Dualto】デュアルト

折りたたみベッドでは痛い?

折りたたみベッドで注意したいのが、その構造の特徴のせいか、布団だけでは痛い場合が多いということ。実際に、布団1枚では痛くて寝られず、もう一枚の布団と重ねて2重にして寝ているという方もいらっしゃいます。

(参考)一人暮らし40代男性。ニトリの折りたたみベッドを使ってみた感想

最近では、クッション性のある高反発マットレスがついた折りたたみベッドもありますので、硬さが気になる方はそういったアイテムを選ぶのも手です。

まとめ

「ベッド+布団」は、ベッドと布団寝のいいとこどりができるスタイルです。

ただ、フレームにそのまま敷き布団を敷けばいい、というわけではありません。

また、もともと布団寝が好きな方でも、必要にせまられてベッドを購入することもあるでしょう。

  • 引っ越し先に押入れやクローゼットがない
  • 引っ越し先に和室がない
  • 腰痛がひどくなった
  • 子どもがアレルギーを発症した

などなど。

その時は、こちらで紹介した注意点などに気をつけて、布団でも快適に寝られるベッドを選んでくださいね。

 

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