フロアベッドの通気性ってどうなの?というお問い合わせをよくいただきます。
以前、「フロアベッドを選ぶメリットとデメリット」でも書きましたが、基本的にフロアベッドは通気性が悪く、「湿気がたまりやすい」というデメリットがあります。
ただ、フロアベッドにもいろいろなタイプがあり、その構造によっては通気性のいいフロアベッドもあるんです。
どうせなら、通気性の良いフロアベッドを買って、毎日快適に寝たいですよね。汗かきなお子さんやお父さんがいても安心できるような。。
今回は、フロアベッドの通気性について見ていきましょう。
フロアベッドの通気性を4つのタイプから検証!
フロアベッドの構造には、大きく分けて次の2種類があります。
- フレームの上にマットレスを直乗せするタイプ
- フレームの中にマットレスを落とし込むタイプ
直乗せタイプでは、実はフレームの中は空洞になっているものが多く、床板が直接床に接しているわけではありません。
落とし込みタイプは、マットレスと床板、床の3つがぴったりとくっついたイメージです。
そして、それぞれの床板には、普通の床板とすのこ仕様の床板の2種類があります。
よって、フロアベッドの構造は下記の4種類になるんです。
- 直乗せタイプ&普通の床板
- 直乗せタイプ&すのこの床板
- 落とし込みタイプ&普通の床板
- 落とし込みタイプ&すのこの床板
では、それぞれにの通気性について見ていきましょう。
1. 直乗せタイプ&普通の床板の通気性
かなり汗かきな方の場合、マットレスにたまった湿気が下に下りていくと、湿気の逃げ道がありません。通気性が悪い部屋だと、カビが発生することがあるでしょう。
ただ、わずかですが床から高さがありますので、下からの結露や湿気を気にする必要はあまりありません。
この場合は、マットレスの通気性をよくすることがポイント。時々立てかけたり換気をして風を通すなどしておけばいいでしょう。
フロアベッドだからというわけでなく、一般的なベッドと同じ湿気対策になります。
2. 直乗せタイプ&すのこ床板の通気性(1番おすすめ!)
上の1のタイプと比べると、通気性はよくなります。マットレスにたまった汗や湿気は、すのこの隙間を通して逃げていきます。
桐すのこだと、すのこ自体に吸放湿の機能もありますので、なお良いですね。
ただ、脚付きのベッドのように、ベッドの下がまるまる空いているわけではありませんので、やはり通気性をよくする努力は必要です。
あくまで、4つのタイプの中では一番おすすめ、ということです。
3. 落とし込みタイプ&普通の床板の通気性
このタイプが、一番通気性が悪いといえます。湿気の逃げ道がなく、床板と床もくっついていますので、マットレスと床板の両方にカビが出来てしまう可能性が高くなります。
ただ、こちらがおすすめできないのは、かなり通気性が悪く、気密性の高い寝室の場合。そして汗かきなお父さんやお子さんがかいた汗をほったらかしにしているような方の場合です。
汗取りパッドをしいたり、マットレスを立てかけるなどのお手入れをちゃんとできる方なら、それほど問題ではありません。
4. 落とし込みタイプ&すのこ床板の通気性(2番目におすすめ)
マットレスをフレームに落とし込むので、基本的にマットレスの下に空間はありません。ただ、床板がすのこになっているので、わずかですが湿気の逃げ道ができます。その点では、通気性はいいといえるでしょう。
2.のフレームの上に直乗せするのとは違い、より低い位置で寝ることができます。フロアベッドの低さを最大限に生かしつつ、通気性もいいアイテムといえるでしょう。
最近、フロアベッドの中でもとても人気のあるモデルです。
まとめ
フロアベッドは通気性が悪く、湿気やカビ対策が大変、と思っている方へ。
ベッドそのものに言えることですが、普通に寝る分には、実は湿気やカビはそれほど問題ではありません。
もう一度言いますが、注意しなければいけないのは、次のような場合。
- 寝室の気密性が高い
- 寝室の風通しが悪い
- かなり汗かきな人が寝る
- マットレスの手入れがなかなかできない
- シーツや敷きパッドの洗濯がマメにできない
こういった方は、フロアベッドそのものがおすすめできません。
どうしてもフロアベッドがいいなら、「マットレスを直置きするタイプですのこ仕様の床板」にしておくと安心ですよ。