初めての赤ちゃんの誕生では、おじいちゃんおばあちゃんからベビーベッドをプレゼントされることも多いでしょう。
そのベビーベッドですが、寝室とリビングのどっちに置くのがいいのでしょう。それぞれのメリット、デメリットも交えてご紹介します。
目次
リビングにベビーベッドを置くケース
実は、日本の狭い住宅事情もあいまって、ベビーベッドはリビングに置く、という意見が私の周りでは圧倒的に多かったです。その場合、以下の2つのケースがあるでしょう。
- 昼間はリビングのベビーベッドで寝かせ、夜は大人用ベッドで一緒に寝る
- 昼間はリビングのベビーベッドで寝かせ、夜はお母さんがリビングで寝る
要は、夜も赤ちゃんをリビングのベビーベッドで寝かせるかどうかです。このようなケースも含めて、メリットとデメリットを見ていきましょう。
リビングにベビーベッドを置くメリット
リビングにベビーベッドを置く場合、以下のようなメリットがあります。
リビングの掃除がしやすい
昼間はリビングに布団をしいて赤ちゃんを寝かせる、という方もいらっしゃいますが、その場合掃除が大変。掃除機をかけたりクイックルワイパーを使う場合は、ベビーベッドで寝かせておく方がお掃除もしやすいですよね。
お兄ちゃんお姉ちゃんが踏みつける心配がない
上にお兄ちゃんお姉ちゃんがいるご家庭にとって、昼間のリビングには危険がいっぱい!兄弟やお友だちと遊んでいるときに、うっかり赤ちゃんを踏みつけたり赤ちゃんの上にかぶさってしまったり。
リビングにベビーベッドを置いて寝かせていると、そういった危険からはとりあえず回避できますね。
ホコリなどを吸いにくい
リビングにはホコリや花粉など、アレルギーの元になる物質がいっぱい。昼間赤ちゃんとリビングで過ごすときは、できればベビーベッドのような高い位置で寝かせてあげるのがおすすめです。
友人が遊びに来てくれたとき、寝室に通さなくてもいい
寝室にベビーベッドを置いていると、来客時に赤ちゃんが寝ていると寝室まで通さなくてはいけないことも。その点リビングだと、赤ちゃんが寝ていてもそのまま見てもらえますし、おしゃべり中に起きてしまっても、すぐに抱っこしてあげられますね。
姑さんが来た時でもリビングで過ごしてもらえる
赤ちゃんが生まれてすぐは、姑さんがしょっちゅう孫の顔を見に来る、という声も。そんな時、リビングにベビーベッドを置いておけば、他の部屋に行かれることもなく余計な気を遣う必要もないでしょう。
寝室にまで見に来られるのは、やっぱりイヤですもんね。
お父さんがぐっすり寝られる
これは夜も赤ちゃんをリビングで寝かせる場合に言えること。もちろん、お母さんは赤ちゃんと一緒にリビングで寝る前提です。
新生児のころは夜泣きに悩まれる方も多いですよね。産休を取っていないお父さんは、夜泣きで寝られないと次の日の仕事に支障が出てしまいます。
夫婦が二人ともふりまわされては、体力も精神力も弱ってしまいますので、「夜泣きが落ち着く時期まで別々の部屋で寝る」という選択も必要です。
夜中にミルクがあげやすい
こちらも、夜お母さんがリビングで一緒に寝る場合。夜中にミルクをあげる場合は、リビングで寝ている方がキッチンも近く便利でしょう。寝室が別の階にある場合、いちいちミルクを作りに階段を昇り降りするのはとっても大変なのです。
犬や猫のペットから赤ちゃんを守れる
ペットを飼っているご家庭では、リビングであかちゃんを寝かせる場合ベビーベッドの方が断然安全でしょう。
リビングにベビーベッドを置くデメリット
一方、リビングにベビーベッドを置くデメリットにはどんなものがあるでしょう。
昼間の喧噪が残り、赤ちゃんの寝つきが悪くなる
リビングには、昼間のガヤガヤした空気が残りがち。夜、赤ちゃんと一緒にリビングで寝る場合、なんとなく寝つきが悪くなった、という声もよく聞きます。
ゆったりとした空気の中で寝かせたい場合は、寝室に連れていく方がおすすめです。
朝、赤ちゃんがゆっくり寝られない
リビングは、朝はどうしてもお父さんや上のお子さんの準備などでにぎやかになってしまいます。また、日が差し込むと明るさで赤ちゃんの目が覚めてしまうかもしれませんね。
寝起きが悪くて泣かれたら、忙しい朝がますます大変なことに。そこまで行くと、夜は寝室に連れていって親子で一緒に寝る方がいいでしょう。
寝室にベビーベッドを置くケース
寝室にベビーベッドを置くスペースがあるなら、夫婦のベッドの横に並べのがおすすめです。2017年4月のドラマ「あなたのことはそれほど」でも、有島くんと麗華ちゃん夫婦の寝室には、二人のベッドとベビーベッドが並べて置かれてありましたね。
寝室にベビーベッドを置くメリット
夜中の授乳がしやすい
夜中に赤ちゃんに授乳をするとき、赤ちゃんを抱きあげたり、おっぱいをあげるときの姿勢は結構重要。上の写真のように、ベビーベッドを少し離して置いておくと、すぐに腰かけることができるので、お母さんはとっても楽です。
また、最近では大人用ベッドとくっつけて使える「添い寝ができるベビーベッド」もあります。すぐ近くで寝たいけれど、窒息などが心配なので布団は別にしたい、という方にもおすすめです。
(参考) 0歳児の赤ちゃんの窒息死を防ぐ~ベビーベッドが効果大な理由
赤ちゃんが少し大きくなったら大人用ベッドで一緒に寝たい、と思っている方は下記の記事もどうぞ。
もともと静かで暗い環境なので赤ちゃんも眠りやすい
寝室は、もともと静かで暗い環境にしていることが多いですよね。実は真っ暗な部屋で寝ることは、安眠に効果的なのです。
暗い部屋では「メラトニン」というホルモンが分泌され、それが赤ちゃんを安眠へと導いてくれます。夜中に何度も起きるのではなくしっかり眠ることで、実は成長に欠かせない他のホルモンも一緒に分泌されるのです。
都会だと、街灯の灯りなどで寝室にわずかに明りが入ることもあるでしょう。赤ちゃんをしっかりと寝かせたいなら、厚手のカーテンを使うのもおすすめです。
お父さんにも夜中のミルクなど手伝ってもらえる
お父さんが忙しい方の場合はややかわいそうなのですが、ベビーベッドを寝室においておくと、夜中赤ちゃんが目が覚めたとき、お父さんもミルクなど手伝うことができます。お母さんが疲れて起きられない場合にも大助かり。
子育てはできるだけ夫婦で一緒にしたいですよね。
寝室にベビーベッドを置くデメリット
寝室が一気に狭くなる
日本の一般的な住宅では、寝室にベビーベッドまで置いてしまうと歩く場所すらなくなってしまうこともあるでしょう。それでも赤ちゃんと同じ部屋で寝られるのは、お互いにとって安心できるものです。
短い間のことですので、狭さは辛抱するしかないですね。
まとめ
ベビーベッドをどこに置くかは、赤ちゃんとどう過ごすかということにもつながります。
他にも、兄弟が大きくて自分の部屋で寝ている場合や、おじいちゃんおばあちゃんがいる場合、人の出入りが多いご家庭の場合など、状況に合わせて変わってくるでしょう。
大事なのは、赤ちゃんが安全にぐっすりと眠れる環境を作ることではないでしょうか。それがすこやかな成長をうながし、育児に疲れることなく、家族みんなが健康に過ごせることにつながるのです。