お気に入りのベッドや家具と美しく調和する照明。ただ単におしゃれさを重視するだけでなく、機能性も重視した秀逸な照明テクニックをご紹介します。きっと眠りの質が高まりますよ。
ベッドサイドにテーブルランプを置いた事例
何気ないテーブルランプですが、ロータイプのベッドに高さを合わせるために、下に雑誌を敷いているところがさりげなくて素敵です。
また、眠る前の心を落ち着けてくれるオレンジがかった「電球色」の照明を取り入れているところに機能性の高さも感じられます。最近人気のロースタイルで参考にしたい事例です。
ベッドの横に小さいサイドテーブルを置き、その上にテーブルランプを乗せるパターン。一番ノーマルな照明テクニックとも言えるでしょう。
こちらの写真の場合は、女性らしい清潔感のある白が寝室のメインカラーとなっていますので、サイドテーブルとランプシェードの色も白に統一。曲線の猫足モチーフを取り入れることでより女性らしさが際立つ寝室になっています。
ベッドの両サイドにテーブルランプを置くのはホテル仕様にする基本テクニックですが、こちらはあえてインパクトのある大き目のライトを置くことでカジュアル感を演出。
お部屋全体にさびれたレンガやセメント、鉄骨やスチールといったインダストリアルな素材を使っているので、シンプルで大きいランプシェードがひときわ目を引きます。
明かりをつけた時点で、寝室の主役はテーブルランプになる、そんな上級テクニックです。
デザイン性の高いフロアランプ
まん丸いシェードのランプが2つついた珍しいフロアライト。枕のあたりにも同じような丸いライトを置くことで、まるで星の光に包まれているような感覚です。
寝室の中に、可愛い光が浮いているような不思議な空間が演出できるテクニックです。
トロメオ メガ フロアランプを思わせる、巨大なフロアランプ。アームはまるでクレーンのようで存在感バツグンですね。
白とブラウンをベースにした寝室ですが、その中でもスタンディングピローとランプシェードのブラウンが目を引きます。
よく見ると、ランプシェードの上下から明りが広がっているのが分かります。フロアライトから上にも照明の光を配光することで、暗くなりがちな寝室を少しでも明るくする効果があります。
ペンダントライトを駆使したテクニック
ワイヤーフレームでできたペンダントライトを頭上に取り付けた事例。ワイヤーの色がそれぞれ違うのと、よく見ると電球のデザインも異なります。点灯するライトの数や種類によって明るさを変えることができるので、電気代も無駄のない使い方ができますね。
ちょっと無骨なグレーの壁と見事に調和しているのと、高低差をつけてニュアンスのある表情にしているところが素敵です。
同じデザインの小さいペンダントライトを5つ、天井から吊り下げた事例。
本来は、ベッドに横になったときに真上に照明がくると眠りにつきにくくなることがあるのですが、天井の高さを利用しているのでそこまで邪魔にはなりません。
何より、ホワイト調の部屋の中で黒いシェードはとても目を引くので、視線が上へ上へと伸び、開放感あふれる寝室になっています。わずかに照明に高低差をつけているところもおしゃれです。
大きくて無骨なペンダントライトがベッドの両サイドの上に取り付けられているのが、かなりのインパクト。シャビーシックなランプシェードと、上品なホワイト系のテーブルライトのバランスが見事です。
寝室全体が絵になる、ぜひ真似したいテクニックですね。
メタル系のホウロウシェードのランプを吊り下げて、ペンダントライト風にしている事例。両サイドからベッドの中央をテラスような照明テクニックには脱帽!まるでスポットライトを浴びているようですね。
これなら高さも調整しやすいですし、誰にも真似のできない個性あふれる寝室照明ができあがります。
シャンデリアを用いた豪華な照明
グリーンの壁とベッドカバーが斬新なベッドルーム。天井から吊り下げられた豪華なシャンデリアが主役となり、さらにインテリア性をアップ!
シェード付きのシャンデリアは、豪華というよりはクラシカルな雰囲気が漂い、上品さすら感じられます。
オーナメントなどの飾りが無い分、すっきりと洗練された寝室になりますね。
シャンデリアをつけるなら、多灯使いでムードをアップさせるのはテッパンのテクニック。テーブルランプもぜひ併用してくださいね。
シーリングファンで山荘のベッドルームテイストに
寝室を一気に大人の雰囲気にしてくれるシーリングファン。豪華すぎず、シンプル過ぎず。かつみんなの視線を引き込ませるような存在感のある照明です。
天井が高いのに合わせて、ベッドも高く、それに合わせるように背の高いフロアライトを合わせているところがなんともセレブ。真っすぐ天井に向かって伸びたベッドの柱が印象的です。
また、シーリングファンは省エネ効果もあるので、天井の高い寝室には特におすすめです。
デザインと機能性が融合したデスクランプ
一人暮らしのワンルームなのか、自分用の狭い部屋なのか。デスクランプをベッドサイドにおいて補助照明として使っている事例です。
何気ないレイアウトですが、デスクランプにはル・コルビュジエや著名な建築家が好んで使った名作がたくさんあります。寝室の主役にするにも十分な逸品を探してみるのもいいですね。
こちらもデスクランプをスツールの上に置き、テーブルランプのように使った事例。お子さまの部屋でしょうか。ブルーの壁紙にベッドの白いスチールが生えています。
同じようなメタリックの素材のランプを使い、統一感を出しているところも素敵ですね。
主役級のデザイン照明で個性的な寝室に
こちらの写真はまるで花びらが舞い降りてきそうな美しいフォルムのペンダントライトです。寝室に入ったとたん目に飛び込んでくるのは間違いないでしょう。
ポール・クリスチャンセンやポール・へニングセンらによるデザイナー照明は定番中の定番ですが、ネット通販などでは似たデザインのものも安く売られていますので、探す価値あり!
シェード自体がかなりデザイン性の高い照明を取り入れた事例。花びらのモチーフを集めて作られたシェードは、飾っているだけでも美しく、優美な雰囲気です。
また、点灯したときに寝室の壁や天井に映る光のデザインも秀逸。モチーフの隙間からこぼれ出る光と影が生み出すさまざまな表情を楽しむのが、至極のひとときです。
ブラケット照明で壁に表情を生み出す
ブラケット照明とは、壁に取り付けて使う照明のこと。本来は階段や廊下などの補助照明として使われるものですが、この写真のように、壁に表情をつけるために使われることも多いです。
赤一色の壁だときつく感じられるところですが、ブラケットライトをスポットライトのように使うことで、柔らかい表情や豪華さも生み出しています。
天井に取り付けたワイヤー式のライトがかえって控えめで可愛い!
こちらは和室をベッドルームにアレンジした事例。富士山が描かれた棚と棚の間が、ちょうどニッチのようになり(壁面を半くぼめた部分)、そこに取り付けられたブラケットライトが漆喰の壁を柔らかく照らしています。
レッド系のピローが印象的。かなりの上級テクニックですね。
ジュエリーライトでムーディーな寝室に
パイプベッドの頭の部分にジュエリーライトを巻き付けてムードを出した事例。ジュエリーライトとは、クリスマスのイルミネーションに使われる、ワイヤーに電球がいくつもつなげられたもの。
クリスマスだけにしか使わないのはもったいない!素朴なスチールのベッドもムード満点のベッドに生まれ変わります。
足元を優しく照らすフットライトで心を穏やかに
こちらは照明付きのベッドですが、ロータイプのため照明の位置も低く、落ち着いた空間をかもし出しています。
重心が低い明かりは、心を穏やかにする作用もあり、さらに明るさを控えめにすると、落ち着き感もアップ。ヘッドボードにスイッチがあるので消灯も楽ですね。
こちらは、ベッドの真下にライトがあるタイプ。まるでベッドが浮き上がっているかのようなイメージです。
かすかに明るいくらいの照明は、寝ている時にも邪魔にならず、またホテルのような高級感も。ベッド下に少し空間があるなら、ぜひ試してみたいテクニックです。
まとめ
「照明を制すものはインテリアを制す」という言葉があるように、照明はインテリアにおいて重要な役割を担っています。
なかなか思うようなインテリアにできない、とお悩みの方は、一度照明に意識を置いてみてはいかがでしょうか。
特に寝室の照明は、生活の中でとても大切な睡眠の質に影響してきます。
おしゃれさと機能性の両方を兼ね備えた照明プランを立ててみてくださいね。