新社会人や大学入学でこれから一人暮らしをスタートされる方、今からどんな部屋にしようかワクワクしますね。実家暮らしの時は何かと制限も多いでしょうが、一人暮らしはまさに自分だけの城!
そこでの家具選びは、快適に暮らすための重要なポイントになりますが、特に人気なのが「収納付きベッド」です。
ただ、収納ベッドにもいろいろなタイプがあり、選び方を間違えると全然片付かない部屋になってしまいます。
収納ベッドは他のよりも値段が高いものが多いので、そんなことにだけはなりたくないですよね。
今回は、一人暮らしにおすすめの収納ベッドについて、その理由や選び方のポイントなどをご紹介します。
目次
一人暮らしの部屋が片付きにくいワケ
キレイ好きの人や片付けフェチの人はともかく、掃除や片付けが苦手な方が一人暮らしをすると、すぐに部屋が散らかってしまいます。その主な原因は次の3つ。
- 部屋に収納スペースがない
- 誰も片付けを手伝ってくれない
- 食事や洗濯など他の用事で手いっぱい
- ついつい物が増えてしまう
ワンルームや6畳の1Kの狭い部屋では、クローゼットなどの収納スペースが全くないところも多いです。
(こちらは、おしゃれなワンルームのデザイナーズマンションですが、収納スペースがありません)
そうなると、チェストなどの収納家具を買ったとしても、洋服や荷物が入りきらずに散らかり放題になってしまうことも。
また、一人暮らしは実家と違い、食事や洗濯、お風呂やトイレの掃除など、部屋の片づけ以外に優先してすべきことがいっぱいです。仕事から疲れて帰ってきた日には、洗濯すらできないこともあるでしょう。
私も経験がありますが「明日こそは片付けよう」という日が続き、ずるずると散らかった状態が続いてしまうんですよね。。(^^;
他の収納家具よりもベッドがおすすめな理由
一人暮らしの場合、部屋が狭いので、どんな家具を選ぶかは重要ですよね。ただ、家具を増やすとその分スペースが取られます。
実は、収納上手な人はデッドスペースをいかに有効に使うかを考えるんです。
玄関横のスペース、キッチンの空間、棚の上などなど。。
そんな中で一番有効なのが、「ベッド下のスペース」なのです。
例えば、こんな感じ ↓
この写真では、収納家具が中途半端なので、片付けきれない洋服があふれていますね。トランクやバッグも床に置いたまま。
そこで、ベッド下のスペースに丸々収納できるタイプのベッドを置いてみると。。。
とても同じ部屋とは思えませんね。まさに一人暮らしの狭い部屋の救世主!
しかも一回り小さいベッドに収まっているので、お部屋がより広々とすっきり見えます。
ただここで肝心なのは、どんなタイプの収納ベッドを選ぶかということなんです。
収納ベッドを買ったからといって片付け上手になるわけではない
一口に収納ベッドと言ってもさまざまなタイプがあります。
(参考)収納ベッドはどんなタイプがおすすめ?人気の収納タイプを検証!
一人暮らしの場合は特に、その収納ベッドの選び方次第で、ちっとも片付けられなくなることもあるんです。
それは、あなたの持ち物の多さや部屋の間取り、生活スタイルによって変わってきます。事前に以下のことをチェックしておきましょう。
- 収納したい物の量
- 間取り(窓の位置、ユニットバスのドアの開き方など)
- 掃除の頻度
一人暮らしの人がベッド下に収納しているものとは
まず、一人暮らしの人がどんなものを収納しているか、またどんなものの収納に困っているかをご紹介しておきますね。
- 洋服(セーター・コート類)
- バッグ・靴
- 本・DVD
- 季節ものの布団(毛布・羽毛布団など)
- 季節家電(扇風機・電気ヒーターなど)
- 趣味のもの
特に洋服や趣味のものは、ついつい買いすぎてしまうこともあり、どんどん収納場所を占領してしまいます。
まずは一人暮らしを始める前に、本当に生活に必要なものを見分け、断捨離をしておくことをおすすめします。
収納しきれないものを実家に送るときの注意点
季節もののコートや布団、扇風機など、使わない間は実家に送ろうと思っていませんか?実際に、実家の自分の部屋を物置替わりに使っている人も多いようですね。
ですが、送るとなるとそのたびに送料も高くつきますし、急に暑くなったり寒くなったときに間に合わなくて困ることも多いので気をつけてくださいね。
部屋の間取りで確認しておくこと
収納ベッドの周りには、引き出しを開けるスペースや、物をしまう時のスペースが必要になります。よって、部屋の間取りにも注意が必要。
窓に関しては、ワンルームマンションや1Kの賃貸アパートの場合、ベランダに出られる大きな掃き出し窓(床面まである大きな窓)が一般的です。冬、窓のすぐ近くにベッドを置くと、結露でカビることもありますので、部屋の気密性などもチェックしておきましょう。
また、ユニットバスやクローゼットなどの、扉が開く場所にも家具は置けません。そういったことにも配慮が必要ですね。
一人暮らしに最適な収納ベッド3選
1. 引き出し収納ベッド
簡単に収納できて、価格も安いので、一人暮らしで一番人気のタイプです。
メリット
- 取り出しやすい
- 高さがあまり出ないので開放感がある
デメリット
- 引き出しの奥がデッドスペースになりやすい
- 収納の容量はあまり多くない
- 引き出しを出すスペースが必要
気をつけたいのは、引き出しはそれほど広くなく、その奥がデッドスペースになりやすいということ。
引き出しの奥行は一般的に約40cmくらいです。(これはベッドの幅が変わっても基本同じです)。
一人暮らしの場合、ベッドの幅はシングルサイズがメインになると思いますので、引き出しの奥のスペースは約45cmくらい。このスペースに何を入れるかが大事ですね。
この、引き出しの奥のスペースは床板とマットレスを持ち上げないと収納ができません。かなり力がいりますので、一人暮らしの女性には不便でしょう。「引き出しの奥のスペースにしまったものは、結局次の引っ越しまで日の目を見なかった」なんていう声もよく聞きます。
引き出しがBOXで囲まれた「BOX構造」のものを選ぶのもポイント。引き出しの中にホコリが入りにくいので、仕事が忙しくてなかなか掃除ができないといった、一人暮らしの男性におすすめです。
2. チェストベッド
チェストベッドは、引き出しが2段以上ある収納ベッドです。
メリット
- 大容量のものが収納できる
- 引き出しがたくさんあるので使いやすい
- 高さのあるものも収納できる
- ショートサイズが豊富
デメリット
- 圧迫感がある
- 価格が高い
- 引き出しを出すスペースが必要
チェストベッドの魅力は、なんといっても大容量の収納ができること。
引き出しの奥のスペースに深さがあるので、冬用のカーペット、ゴルフクラブ、スーツケース、季節の布団や毛布などがごっそり収納できます。タンスを買う必要もありません。長いものも収納できるので、間に仕切りがある押入れよりも便利かもしれませんね。
1人暮らしでこれだけのものがベッドの下に収納できるなんて、夢のようです。「それならもうサイズが大きいベッドを購入する」という選択肢も出てきますよ。恋人が泊まりにきたり、同棲することになった時にも便利♪
逆に、チェストベッドにはコンパクトなショート丈が多いのも特徴です。小柄な女性にとっては、身長にあった短いサイズで、かつ収納もたっぷりできるというのは、まさに理想!インテリアの幅も広がりますよ。
こちらも引き出しベッド同様、ほこりが入りにくいBOX構造を選ぶことがポイントです。一人暮らしの場合、部屋の中に布団の繊維やホコリも舞いやすくなりますので、清潔に使えるものがおすすめです。
3. 跳ね上げ式ベッド
跳ね上げ式ベッドは、ガス圧シリンダーの力で床板とマットレスを持ち上げ、その下に収納するタイプです。
メリット
- 大容量収納が可能
- ベッドそのもののスペースだけあればいい
デメリット
- 出し入れが面倒
- 奥の方にしまいにくい
- 価格が高い
この跳ね上げ式ベッドは、「タンスやチェストを別に置く場所がある」「かさばるものだけをしまいたい」「趣味のものが多い」という方におすすめ。
他の収納ベッドに比べると、値段も高いので、金銭的に制限がある一人暮らしの方にとってはハードルが高いともいえます。
引き出しのように、簡単に出し入れできませんので、普段は使わないものを収納しておく場所として考えるのがいいでしょう。スキーやスノボの板、スケートボード、サーフボード、ゴルフバッグ、カーペットやラグなどなど。
多趣味な方に人気があるのも分かるような気がしますね。
片付け上手になる収納ベッドの選び方
収納したいものがきっちり入るものを選ぶ
収納ベッドを選ぶとき、一番大事なのが「収納したいものがきっちり入るものを選ぶ」ということです。まず収納ベッドを選んで、そこに入るものを考えていては、肝心なものが入らずに結局散らかったままになることも。
一人暮らしの場合は部屋の広さも限られていますので、特に重要なステップです。
他にタンスなどの収納家具が置ける場合は、どれをタンスにしまい、どれを収納ベッドにしまうかなど、しっかり計画を立てておきましょう。
出し入れする頻度に合わせて選ぶ
これも大事なポイントです。
いくら大量のものが収納できたとしても、出し入れがしにくければストレスもたまります。
上でも書きましたが、一番出し入れがしやすいのは「引き出しタイプ」。逆に出し入れがしにくいのが「跳ね上げ式タイプ」です。
一人暮らしの場合、一旦設置した家具を移動するのは大変なこと。使い勝手が悪いから模様替えをしたい、というのはたやすいことではありません。
どのくらいの頻度で出し入れをするかも想定して、使い勝手のいいタイプを選ぶことが重要です。
ヘッドボードの機能も考える
ベッドには、頭の部分にデザインボードや棚がついているものがほとんどですよね。
実は一人暮らしの場合、「寝るときに枕元にスマホやメガネなどの小物を置くスペースが欲しい」という方が圧倒的に多いんです。
部屋が広ければ、サイドテーブルなどを置くのもアリですが、ワンルームではなかなかそうもいきませんよね。
ただ、あまり棚が広いと全体に圧迫感が出ますので、一人暮らしの方には、上の写真のようなスリムな棚と、コンセント付きのものが人気です。
ライトや照明付きのものもありますが、狭いワンルームなどでは、そこまでの必要性は感じないでしょう。
脚付きのベッドの下に収納ケースを置くのはどう?
私が学生時代に6畳のワンルームで一人暮らしをしていた時は、パイプベッドの下に市販の収納ケースを並べて使っていました。
とても安くつくのはいいのですが、掃除が結構大変なんです。収納ケースとベッドとの間にすき間がありますので、そこにホコリがどんどんたまっていきます。収納ケース同士の隙間も同じ。
いちいちケースを引っ張り出して、奥の掃除をするのが大変だったのを覚えています。そういった意味では、アレルギーをお持ちの方にもおすすめできないですね。
また、ケースの大きさが不ぞろいだったり、ベッドとの間に空間ができると、そのぶんスペースに無駄が生まれます。
まとめ
一人暮らしの場合、6畳くらいの広さのワンルームマンションや1Kの部屋が一般的です。そんな中でどう収納スペースを確保するかは、とても大切なことですよね。
そして家具をそろえるにあたり、ほとんどの方がベッドを購入すると思います。なぜなら、布団で寝たくても、ワンルームや1Kの部屋には押入れがないので、肝心の布団をしまう場所がないからです。
ベッドだとその上に腰かけることもできますし、地べたに座ったときに背もたれにしてソファや座椅子のようにも使えますよね。さらにその下にたっぷりと収納ができれば言うことなしです!
最後にもう一度言いたいのは、「収納ベッドを買ってから何をしまうのかを考えるのではなく、何をしまうかを考えてからそれに合った収納ベッドを買う」ということです。
これまで実家のお母さんに甘えていたあなた。これからの一人暮らしがより快適なものになるように、自分にピッタリの収納ベッドを選んでくださいね。