もうすぐ赤ちゃんが生まれるという新米ママやパパの中には、新生児のうちから、大人用のベッドで添い寝がしたいと思う方も多いですよね。やっと出会えた我が子と少しでも一緒にいたいと思うのは当然です。
この場合、以下のようなことが気になりませんか?
- いつから赤ちゃんと添い寝できるのか
- 大人用のベッドで添い寝するとどんな危険があるのか
- 安全に添い寝するおすすめのグッズが知りたい
こちらでは、そんな新米パパママに、大人用ベッドで赤ちゃんと安全に添い寝する方法についてご紹介します。
目次
新生児との添い寝はいつからできる?
産婦人科では、生まれたばかりの赤ちゃんは新生児用のベビーベッドに寝かされています。母子同室の場合も、新生児ルームでも同じ。退院後、赤ちゃんと添い寝したい場合、いつくらいを目安にしたらいいのでしょう。
生後1ヶ月くらいなら布団での添い寝がおすすめ
生後1ヶ月くらいまでは、ベッドではなく布団での添い寝がおすすめです。
なぜなら、生まれて1ヶ月~3ヶ月くらいの新生児はまだ首もぐらぐらしていますので、抱っこするときにお母さんの手や腰に負担がかかります。布団だと、フラットで安定していますので、お母さんの身体も安定しやすく、抱っこや授乳もしやすいのです。
赤ちゃん専用のベビー布団があればなお良いですね。大人用布団の隣に置いて、寝かしつけるまではやさしく添い寝してあげましょう。掛布団に関しては、窒息しないように十分注意が必要です。
生後3ヶ月くらいならベッドでの添い寝もOK
生後3ヶ月~5か月くらいになると首もすわり、0歳児の赤ちゃんの身体もしっかりしてきます。そうなると弾力のあるマットレスでも大丈夫ですので、パパやママとベッドでの添い寝もOKです。
もちろんマットレスが柔らかいと、顔が埋もれたりすることもあるので、寝具には十分気をつけなくてはいけません。また、ベッドは高さがありますので、いろいろな危険がひそんでいます。後述の危険についてもぜにお読みください。
次は、大人用ベッドで添い寝するメリットを見ていきましょう。
大人用ベッドで添い寝するメリット
パパやママと同じベッドで寝ることは、両親にとっても赤ちゃんにとってとてもメリットが多いんです。
赤ちゃんの異変にすぐに気づける
赤ちゃん同じベッドで一緒に寝ていると、呼吸などの異変にすぐ気づくことができます。
また、マットレスだと、赤ちゃんが寝返りを打った振動もわずかですが伝わってきます。敏感なお母さんなら、就寝中の赤ちゃんの体調の変化を察知することができるでしょう。
原因不明の死亡である乳幼児突然死症候群(SIDS)などにも対応できる可能性もあるかもしれません。
夜中の授乳が楽
0歳児の育児で一番苦労するのが、夜中の授乳でしょう。3時間おきに起こされるお母さんは大変です。
ベッドで添い寝するメリットは、おっぱいをあげるときにヘッドボードにもたれられること。また、ミルクをキッチンに作りに行く場合も、起き上がりやすいのはメリットです。
産後、腰を痛めるお母さんも多いです。なるべく楽に過ごせるようにしてあげてくださいね。
赤ちゃんの体と心の安定につながる
こちらは布団とベッドの両方でいえることですね。
実は、「3歳までお母さんと一緒のベッドで寝た赤ちゃんは、非行に走りにくい」という調査結果もあるんです。小さいころ、どのくらい親子でスキンシップをとるかが子どもの成長のカギになるんですね。
出産の時に、産婦人科ですすめられる「カンガルーケア」もその一つ。
カンガルーケアとは、分娩後すぐにママの胸の上で赤ちゃんを抱っこし、哺乳させたり、触れ合ったりしながら、しばらくの間一緒に過ごすケア方法です。(出典:子育てハック カンガルーケアとは)
早期に皮膚と皮膚を接触させることで赤ちゃんの呼吸が安定し、それが体と心の安定化につながるそう。母乳の分泌量も増加するともいわれているんですよ。
(参考)ベビーベッドは必要ない?! 赤ちゃんの脳の発達には母との添い寝が大事
ベッドでの添い寝にひそむ5つの危険と対策
では、次はベッドでの添い寝にひそむ危険についてみていきましょう。
1. 赤ちゃんがベッドから落ちる
ベッドは布団と違って高さがありますので、もしも赤ちゃんがベッドから落ちると大変危険です。打ちどころが悪くて転落死したり、後遺症が残ってしまうことも。
この場合、以下のような対策がおすすめです。
- 転落防止用ガードを取り付ける
- 落ちた時のためにクッションやマットなどを置く
- 高さのないフロアベッドにする
ただ、壁との間に隙間ができると危険ですし、転落防止用のベッドガードは、乗り越えて落ちてしまう子もいます。そういった注意点など、落下防止については、以下の記事で詳しくご紹介しています。
2. パパやママの身体で圧迫される
両親のどちらかが寝相が悪かったり寝返りが多い場合、新生児との添い寝はおすすめできません。大人の手や身体が赤ちゃんの上に覆いかぶさってしまい、最悪な場合、圧迫死するケースもあります。
また、育児で疲れた新米ママは、夜中の授乳中に赤ちゃんに覆いかぶさったまま寝てしまうこともあります。
(↑ この添い乳のポーズ、姿勢的にはよくないですが、赤ちゃんはそのまま寝てくれるし、とっても楽でやめられないんですよね。)
この時、ママのおっぱいで赤ちゃんの口や鼻をふさいでしまうとかなり危険です。
このような場合は、以下の対策がおすすめです。
- 身体ができあがる1歳くらいまではベビーベッドを使う
- パパやママの身体や手がかぶらないようにする
- 寝返りをうっても余裕のある大きめのサイズにする
- 添い乳はなるべくしない
3. 大人用の掛布団や毛布での窒息
大人用の大きい布団が新生児の顔にかかると、窒息する危険があります。0歳児の赤ちゃんは、力もなく、自分で顔の上のものをどけることができません。
また、赤ちゃんが寝返りを打った拍子に顔が布団に埋もれて窒息することがあります。大人用の寝具は、赤ちゃんには危険なものも多いのです。
窒息に関しては、以下の対策が有効です。
- 柔らかすぎない寝具を選ぶ
- 顔に布団がかぶさらないように注意する
- 赤ちゃん用のかけ布団やシーツを別に用意する
もしあなたの赤ちゃんが夏生まれなら、薄手で軽いタオルケットやかけ布団を使うので、そこまで問題ではないでしょう。冬の羽毛布団やぶあつい毛布には、十分注意が必要です。
4. 壁ぎわやマットレスの隙間にはさまる
ベッドを壁付けしている場合、赤ちゃんを壁側に寝かせるのが基本ですよね。その時、ベッドと壁の間のわずかな隙間に赤ちゃんの手や足が入り込んでしまうことがあります。隙間が大きいと、頭が挟まってしまうこともあり、危険です。
また、夫婦でシングルベッド2台を並べて寝ているところに赤ちゃんを寝かせる方も多いでしょう。そうなると気になるのが、マットレスとマットレスの隙間や溝です。
こちらでは、以下の対策が有効です。
- 壁付けのベッドは隙間が開かないように注意する
- ベッドを2台並べる時はしっかりと連結する
- マットレス用の隙間パッドを利用する
2人目、3人目のお子さんを考えて、ベッドを2台つなげて寝る方も多いでしょう。そういった方には、金具やベルトで連結できるタイプのベッドがおすすめです。
5. おねしょ
これは危険ですね(笑)。おしっこの量が多いときは夜中にもおむつを取り替えるなど、夫婦で協力することが大切です。おねしょシートも活用しましょう。
安全に添い寝するためのおすすめグッズ
添い寝のときに、手軽に使えるグッズをご紹介します。
ベッドガード
ベッドの横に取り付ける、転落防止用のフェンスです。かけ布団のずれ落ちを防ぐものとは違い、赤ちゃんの体重がかかっても安全なように作られています。
ただ、正しい使い方をしないと、ガードがずれてその隙間に入り込んで窒息死するという事故も起こっています。また、全面を囲むわけではないので、わずかな隙間から転落することもありますので、ご注意ください。
ベッドインベッド
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大人用のベッドの中に、赤ちゃんのスペースが作れます。あまり動き回らない間のグッズにおすすめです。
防水用シーツ
赤ちゃんがベッドでおねしょをすると、シーツの洗濯も大変ですよね。おむつをしていても、多いときは横からもれてしまうことも。
添い寝中はできるだけ防水用のシーツを下に敷いておきましょう。おねしょを気にせずぐっすり眠れますよ。
2人目以降が生まれた場合は?
2人目、3人目の赤ちゃんの場合は、お兄ちゃんやお姉ちゃんがいますので、また状況が変わってきます。
3歳、4歳くらいの子どもは、お母さんよりも赤ちゃんと寝たがる子もいますし、弟や妹ができることで、よりお母さんに甘えてくる子もいるでしょう。いわゆる「赤ちゃん返り」ですね。
お兄ちゃんやお姉ちゃんも含めて添い寝する場合は、赤ちゃんは端っこに寝かせ、極力上の子に寄り添ってあげましょう。
また、ベビーベッドをうまく活用するのもおすすめです。ベビーベッドに寝かせている間に、上のお子さんとのスキンシップをしっかりとってあげて下さいね。
まとめ
待望の赤ちゃんが生まれると、生活スタイルは激変します。最初は大変でしょうが、小さくて柔らかい赤ちゃんを安全に守ってあげるのが親の役目。
また、赤ちゃんは1日のほとんどを眠って過ごしますので、寝床をどうするかはとても大切なポイントです。
将来的に2人目も考えている方は、以下の記事もぜひ参考にしてください。
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