ベビーベッドは本当に必要なのか、という質問をよく耳にします。
「ベビーベッドは使う時期は限られているのに、あえて購入する必要があるのか知りたい」というのが新米ママの正直な気持ちでしょう。レンタルとするにしても、費用がかかりますしね。
私は、親戚から借りることができたので、子供には2人ともベビーベッドを使いました。というか、「いいのがあるから、ぜひ使ってね!」という申し出を断り切れなかったという感じです。
私のように、特に必要性について考えることもなかったという方は別ですが、購入について真剣に悩んでいるお母さんに、ぜひ知っておいていただきたいことがあります。
それは、「3歳までお母さんと一緒のベッドで寝た赤ちゃんは、非行に走りにくい」ということ。
生まれたての赤ちゃんにおいても、ベビーベッドで寝かせるよりもお母さんと添い寝をすることが大事なんだそうです。これは、イギリスの研究者によって発表された概念でもあります。
これを聞く限り、ベビーベッドは必要ないということになりますね。
このことについて、書いていきますね。
生後2日の赤ちゃんのストレスの違い
実際に、生後2日の赤ちゃんでベビーベッドに寝かせた場合と、母親の胸で寝かせた場合とを比べた結果があります。
ベビーベッドに置かれた赤ちゃんは、母親の胸で寝ている赤ちゃんよりよく寝れていない、ということが判明しました。
「母親の胸で寝た赤ちゃんの方がストレスが少なかった」、ということです。
研究者の間では、赤ちゃんを一人で寝かせることは、母親と子供の絆が薄くなり、脳の発達にも影響があると懸念されています。また、子供が成長するにつれて親子関係が難しくなったり、暴力問題や異性問題などの原因ともなり得ると指摘しています。
南アフリカのケープタウン大学のNils Bergman博士は、「健康的な新生児は、初めの数週間は母親の胸で寝るべきだ」と主張。
ただ、日本の大きな病院で出産した場合は、赤ちゃんは新生児室で数日間寝るケースが多いので、なかなか難しいのが現実ですね。
赤ちゃんが3歳か4歳になるまでは母親のベッドで寝るべき
さらにNils Bergman博士は、「赤ちゃんが3歳か4歳になるまでは母親のベッドで寝るべき」ということも唱えています。
16人の乳児を対象としたモニタリング調査では、母親の横のベッドで眠った赤ちゃんの心臓にかかるストレス値は、母親に抱かれている時に比べ、およそ3倍だったという結果も出ているほど。
また、赤ちゃんの睡眠の質も、別々に寝た場合大幅に低下することが分かっています。
母親の体から離れて寝た赤ちゃんは、レム睡眠とノンレム睡眠のリズムが乱れやすく、上記の16人のうち10人はレム睡眠(夢を見たりする深い眠り)をうまく取れていませんでした。
「お母さんの横にベビーベッドを置いて寝かせる」というのではなく、「お母さんの胸の中で寝る」ことが大事なのですね。
赤ちゃんの窒息の問題について
一方、赤ちゃんが母親の胸で一緒に寝る場合、窒息の危険性が高まります。
母親が寝返りを打ったときに、赤ちゃんに覆いかぶさってしまったり。大柄なお母さんだと、圧迫死させてしまうのでは、という心配もあるでしょう。
そういった意味では、生まれて間もない赤ちゃんにはベビーベッドが必要だという意見もあります。同じベッドで添い寝するのに反対する母親も多いようです。
ただ、Bergman博士は次のように述べています。
「乳児が窒息しベッドで死亡するのは、母親がいるからではありません。たばこの有害な煙、アルコール、大きな枕、ぬいぐるみなどの危険なおもちゃなど、他のものが原因です」と。
仮にベビーベッドを使っていたとしても、柔らかい布団や大きいおもちゃなどを近くに置いていては、窒息することもあります。
そういった危険なものを取り除いたうえで、母親の胸のなかで赤ちゃんを寝かせることが大事なのですね。
兄弟と一緒に寝る場合の注意点
ただ、兄弟や姉妹がいる場合は、より窒息について注意が必要です。
いくらお母さんが気をつけていても、お兄ちゃんお姉ちゃんが赤ちゃんに布団をかぶせたり、上から多いかぶさったりすることがあるからです。
もちろん、お兄ちゃんお姉ちゃんが3歳以下の場合、一緒に寝てあげることも大切です。
赤ちゃんにとって危険なことをしっかり説明し、お母さんの両サイドに分かれて寝かせるなどして、安全に寝るようにしてくださいね。
また、昼間お母さんが家事をしている間は、ベビーベッドも必要でしょう。はいはいをするようになると、気づかないうちにどこかでいろんなものを口に入れてしまう子も多いですから。
参考記事:DailyMail(英文)
この考えに対する、海外の親の意見
最後に、この考えに対する、海外での親の意見をご紹介しておきます。
私たちには33、28、23歳の3人の健康な子供がいますが、彼らが病気になったとき、歯が痛くなった時、気持ち悪くなった時、一緒に寝ることで、唯一気持ちが落ち着いていました。
また、彼らが近くにいることで私もリラックスできました。十分な睡眠がとれなかったことは認めるけど、子どもたちが安心して寝ているのを見られるのは、とても幸せなことでした。
まとめ
新生児にベビーベッドが必要かどうか、赤ちゃんの脳の発達や情操教育の面から考えてみました。
ベビーベッドの必要性については、いろいろな面から考えることが大事です。
お母さんによっては、赤ちゃんがそばでいることでぐっすり眠れず、精神的にストレスが多くなってしまう方もいらっしゃいます。そうなると、赤ちゃんにとってもよくありません。
また、アレルギーをお持ちの赤ちゃんの場合は、親と同じ低いベッドや布団でねることでホコリやハウスダストを吸い込みやすく、危険な状態になる恐れもあります。
一つの参考にお読みいだければ幸いです。
こちらを読んで、赤ちゃんや子供さんと一緒に安心して寝られるベッドをお考えの方には、「連結できるベッド」がおすすめです。
いろいろなタイプがありますので、ぜひごゆっくりご覧ください!
(参考)家族全員で寝られる連結ベッド おすすめ8タイプを比較してみた