安眠できない、ぐっすり眠れないとお悩みの方は、まず「枕が合わないから」と考える方が多いでしょう。
でも「枕を変えたのにぐっすり眠れない」ということ、ありませんか?
なぜ?
それは、寝室のレイアウトやカラーに原因があるからかもしれません。ベッドの配置や照明を変えると、うそのように安眠できることもあるんですよ。
こちらでは、安眠できる寝室にするための6つのメソッドをご紹介します。
1. ベッドの頭の部分を壁につける
欧米には「ベッドヘッドウォール」をいう言葉があるのをご存じでしょうか。
上の写真のように、ベッドの頭部分を壁につけるレイアウトが、欧米では基本なのです。
例えば、ヘッドボードの後ろに扉を開け閉めするチェストやクローゼット、またドアなどがあると、なんとなく落ち着かなかったという経験はありませんか?枕の上に窓がある場合も同じでしょう。
寝ている後ろでドアが開いたり、窓の向こうに何かの気配を感じると、なかなか落ち着いて眠ることができないですよね。その点、頭の後ろが壁になっていると、心理的な安心感を得ることができ、それが安眠へとつながるのです。
さらに、ヘッドボードを壁に付けることは、冷えや暑さから身体を守ってくれる効果もあります。窓の近くだと、どうしても外気の寒暖の影響を受けてしまうんですね。
2. 頭の周りに背が高い家具や物をごちゃごちゃ置かない
ベッドの頭の周りに背が高い棚を置いてはいませんか?
人は、寝ている間は無防備なもの。そんなときに頭の上から棚が倒れてきたりすると大ケガをしてしまいます。想像するだけでも落ち着かず、安眠できるとはいえません。
震災以降、高い家具は壁に固定するなどの対策を取られている方も多いでしょうが、特に寝室の場合は重要です。できるだけ低い家具でそろえるようにしましょう。
また、ヘッドボードのキャビネットや棚にぬいぐるみや小物などをごちゃごちゃを置くのもNGです。
趣味のものなら、それで落ち着くということもあるでしょうが、やはり頭の上に置くのはよくありません。
ぬいぐるみなどは、サイドテーブルなどに置くといいでしょう。目に入ることで安らかな気持ちにもなり、ぐっすりと眠ることができますよ。
3. ベッドの周りに適切な広さを確保する
寝室は、寝るだけでなく、着替えやメイクをすることもありますので、ベッドの他にも収納家具を置くスペースが必要です。
例えば、クローゼットなら扉を開けるスペースがちゃんとあるかどうか。チェストなら引き出しが開けやすいかどうか。
引き出し収納付きベッドなら、ベッド下の引き出しが開け閉めしやすいかどうかもポイントになります。
また、寝るだけならベッド周りは最小限のスペースでOKですが、ベッドメイキングの動作スペースを確保しておかないと、シーツを取り替えたりするのが大変です。
こういったちょっとした動作がスムーズにできないと、寝室にイライラが残り、落ち着いた部屋にすることができません。
安眠のためには、寝室全体のバランスを考えたレイアウトが必要です。
4. 間接照明を取り入れる
間接照明は、見た目のおしゃれさだけでなく精神的に作用するもの。安眠のためにぜひ取り入れたいアイテムです。主に下記の2つの効果があります。
気分をリラックスさせる
間接照明のやわらかく温かみがある光は、副交感神経に働きかけ、気分を落ち着かせてくれる効果があります。
寝室では、それほど明るい光が必要でないことも多いでしょう。シーリングライトを寝室の天井に取り付けているだけ、という方は間接照明に変えるか、1つでいいので間接照明を取り入れてみてください。
気分がリラックスし、安眠できる寝室になりますよ。
スムーズに睡眠に導いてくれる
頭が冴えたり、興奮して寝られなさそうな時は、就寝前の早い段階から明るい光を消し、間接照明だけで過ごすのがおすすめ。とても気分が落ち着きます。
また、真っ暗い部屋が苦手という方は、足元にフットライトなどの間接照明を使うのもいいでしょう。天井の豆電球とは違い、直接目に入らない光が効果的です。
5. 落ち着くカラーを取り入れる
寝室には、ベージュ・水色・紫・ピンクなどのカラーがおすすめです。
安眠できる寝室のカラーとは?情緒を安定させてくれるおすすめの4色
たとえ好きなカラーでも、寝るときに落ち着かないのではダメですよね。ぐっすりと安眠できて初めて、寝室は落ち着いた空間となるのです。
安眠することができない、という方はアクセントクロスを利用して壁の色を少し変えてみるとか、シーツカバーの色を変えてみるといいでしょう。
寝室のカラーのイメージを簡単に変えることができますよ。
6. とびきりのベッドを購入する
インテリアにはスタイルやカラーなど、それぞれこだわりがありますよね。
インテリア全般に言えることですが、寝室をはじめ、自分が長くいる場所を落ち着くところにするためには、その部屋で使う家具選びは重要です。
寝室の場合は、それはまさに「ベッド」。
「こんなベッドで毎日寝られるなんて、幸せ!」
と感じられるくらいの、とびきりオシャレで上質のベッドを1台購入してみてください。寝室に入るたびに胸がわくわくし、幸せな気持ちになることでしょう。
大好きなベッドで安眠できる。一番の幸せですね。
まとめ
寝室が快適で安眠できるかどうかは、住まいの快適さにもつながります。また、睡眠だけでなく、寝る前のちょっとした時間をどう過ごすかも大切なポイント。読書や音楽、テレビ鑑賞を楽しめるようにお気に入りのイスやテーブルを置いて豊かな空間にしてみるのも効果があります。
安眠できる寝室とは、「落ち着いて寝られるか」「寝る前に落ち着いて過ごせるか」という2つのポイントが重要ということですね。
眠れない日が続いたり、眠りが浅くなると、疲れがたまり、仕事や家事の効率も落ちてしまいますよね。そうならないために、ぜひ上記の5つのポイントを参考にしてみてください。
インテリア全般において、心地いい空間作りを1から目指したい!という方には以下の記事がおすすめです。