ベッドの軋み(きしみ)音に悩む方は多いですよね。
寝返りをうつたびにギシギシと音がするとゆっくり眠ることができません。ひどいときには、隣りの部屋まで聞こえることも。
きしみは何が原因で起こるのでしょうか。そしてきしみを解消する対処法をそれぞれご紹介していきます。
目次
1. フレームのねじの緩みによるきしみ
ベッドのフレームは、ヘッドボード、サイドフレーム、フットボードなどいくつかのパーツを組み立てて作られています。それを結合する金具やねじが緩むことで、キイキイというきしみ音が出ることがあります。
フレームの結合部分にきしみ音を感じる場合は、マットレスを外してねじがきつく締まっているか確認しましょう。もし緩い場合はドライバーでしっかりと締めるだけでもきしみはかなり改善されます。
また、組み立てるときもすぐにねじが緩まないよう、しっかりと締めることが大切です。
ちなみに、高級なベッドでは、「焼き」を繰り返した非常に耐久性に優れた金具を使用しています。価格の違いはこういったところにも影響しているのですね。
2. 床板とフレームのずれによるきしみ
ベッドの多くは、この写真のようにフレームの上に床板を乗せて使います。このとき、床板がぴったりとはまらなかったりフレーム自体がゆがんでいて斜めになっていると、わずかなずれが生じます。
そのずれが原因でギッギッっというきしみ音がする場合があるのです。
まずはマットレスを外して床板だけにし、上から押さえてみてください。ずれた部分にきしみが感じられるなら、間にフェルトなどをはさむと解消されることがあります。
3. すのこ板の接合のずれによるきしみ
通気性のいいすのこベッドを使用している場合、すのこ自身の組み立てが甘いと、振動で音が出ることがあります。わずかなきしみではありますが、ずれが大きくなるとその音も次第にうるさくなってくるでしょう。
床板のすのこはあらかじめ組み立てられている場合がほとんどですので、フレームに取り付けるまえに接合部分のねじや接着が甘くなっていないか、よく確認することが大切です。
緩い場合は、しっかりと固定しておきましょう。
4. ガスシリンダー部分の金具によるきしみ
ガス圧式の跳ね上げ収納ベッドでは、ガスシリンダー部分が劣化するとそこがギイギイときしむことがあります。
収納時の開閉だけでなく、マットレスの上に寝たり腰かけた時にも反動できしみが出るようになると、結構重症です。
5. ベッドの脚と床との隙間から起こるきしみ
こちらはきしみというよりは、ガタガタという異音とも言えるでしょう。ステーションタイプのような脚付きのベッドの場合、すべての脚の長さが同じでないと、床との間にすき間ができて、その部分に荷重がかかるときしみが発生します。
床が一部凹んでいたり、そもそも水平でない場合も同じことが起こります。
6. マットレスの劣化によるきしみ
マットレスの中は、上の写真のようにいくつものバネでできています。
中でもボンネルコイルのものは、らせん状に巻かれたコイルスプリングが全体に連結していますので、それらが接触するときにどうしても軋みが出てしまいます。
また、長年使い続けることによりバネが劣化し、よりきしみ音が大きくなることもあるでしょう。
マットレスの軋みがひどい場合は、思い切って買い替えるのが一番です。また、ポケットコイルマットレスだと、それぞれのバネが独立して袋に包まれているため、きしみにくいのが特徴です。
寝心地と合わせてマットレス選びの参考にしてくださいね。
7. パイプベッド特有の素材によるきしみ
パイプベッドに使われるスチールは、もともと金属音のようなものが出やすくなっています。よって少しでもねじが緩んだりすると、木製のものと比べてきしみ音が出やすいのが特徴。
床板自体も薄いものが多いので、マットレスとの接触でわずかに音が生じることもあるでしょう。
スチール素材が触れ合う音は、普通よりも気になる方も多いようです。ベッド下にはラグやカーペットを敷くなどしてより安定させることがポイントです。
もちろんねじの緩みなどは定期的にチェックしておきましょう。
8. 布団を乗せて使うことによるきしみ
フレームの上に布団を置くタイプのベッドでは、マットレスに比べるときしみは出やすくなります。身体がよりフレームに近くなるためです。
まとめ
軋み音が気になるかどうかは個人の感じ方によってかなり差もあります。また、お部屋の環境によっても変わります。
きしみは一般的には、ねじや金具、またフレームや床などのずれにより生じることがほとんどです。
定期的にメンテナンスをし、音がひどい場合は修理に出すことも必要です。