インテリア上級者に人気のパレットベッド。簡単にDIYができ、かつ見た目がとにかくおしゃれなので話題になっていますよね。
今回は、みんなと一味違ったセンスあるパレットベッドと、寝室事例をご紹介します!
実際にDIYする前に、「パレットベッドのメリットと3つのデメリット」もぜひお読みください。ほこりがたまりやすいなどのデメリットもありますので、お掃除が苦手な方は要注意です。
パレットとは?
まず、パレットにもいろいろ種類がありますので、ご紹介しておきますね。
パレットとは、物流において、荷物を積み込んだり輸送・保管するために、単位数量にまとめるための台。海外への輸出入によく使われ、荷物を乗せる面(デッキボード)とフォークなどの差込口があります。
国によってサイズの規格が違い、パレットの高さやフォークの差込口の幅なども違います。
ヨーロッパにおいては、主にユーロパレットというものが貿易の基準となっていて、日本のパレットの規格とはサイズが異なります。
日本のパレット | 110cm×110cm |
ユーロパレット | 120cm×80cm |
このように、サイズの規格が異なると輸出入のときに障害となりますので、現在は標準規格サイズの策定が行われているようです。
パレットは、独特のごつごつとした質感と、すのこでもない独特のデザイン、そして何より海外を渡ってきたことを思わせるロマンのようなものが、男性や若い人の心をつかんでいるのです。
標準規格のものでもいいですが、ユーロパレットのように縦横の長さが違うものを組み合わせると、デザイン性の高い家具が作れます。
では、パレットをフレームに代用した、パレットベッドの実例集を見ていきましょう。
どれもアイディアが斬新で、おもわず真似したくなるようなものばかりです。
ユーロパレットを使ったおしゃれな寝室実例
シンプルにパレットを使ったローベッド。ヘッドボードにも同じパレットが使われているのが分かります。
また、マットレスよりも少しパレットの幅が広いので、流行のステージタイプにもなりとってもおしゃれ!
優しくて薄いナチュラルカラーのパレットを使っているのがポイントです。
こちらはよく見ると、パレットの下にキャスターをつけているのが分かります。こうするとベッドの移動も楽なので、掃除がしやすいのがメリット。少し高さを出したい時にもおすすめです。素敵なアイディアですね。
壁がレンガ調になっているので、パレットも少し古いタイプのものを使用し、寝室全体をアンティークモダンに仕上げています。
パレットを2段にし、さらにキャスターもつけた斬新なアイディア!さらにパレットを白くペインティングしているので、シャビーな雰囲気も醸し出しています。
また、縦横のサイズが違うユーロパレットの特徴を生かして組み合わせることで、差し込み口や桁で側面のデザインを作り上げています。
かなりの上級テクニックです!
ユーロパレットを縦横交互に並べて、サイドから見たときのデザインにもこだわった事例。こちらもヘッドボードに同じパレットを使い、全体をまとめています。
正面から見るとデッキボードがすべて横方向になっているので、寝室の横に広がりを見せたい時に使いたいテクニックですね。
こちらは、桁の高さがかなり広いタイプのパレットを使用。素材も独特の色合いと質感があり、勾配天井の梁やテレビボードも同じ素材なので、パレットそのものを作ったのかもしれません。
白を基調に、木材の柔らかい質感を生かした素敵な寝室です。
パレットをホワイトウォッシュにペインティングしたベッド。お部屋全体が白いイメージなので、素材を変えることでインテリアに表情が生まれています。
真っ白いベッドリネンがますます清潔感あふれるものになっています。
また、床のヘリンボーンのデザインも同じようなホワイトウォッシュですが、斜めのラインとパレットのデッキボードの直線がうまく絡み合って、とっても素敵です。
古びたパレットを2段使いした事例。どこかから譲ってもらったかのような風格あるパレットですね。
こちらの床もヘリンボーンタイプですが、床の上質な質感をベースに、新旧の素材をMIXさせたかなり上級なテクニックです。
古いパレットを使う場合は、床を傷つけないように、底にフェルトなどを貼るのをお忘れなく。
とても綺麗なパレットです。パインの木材を購入して、ベッドのフレーム用にわざわざ作ったのかもしれませんね。
ベッドサイズに対してかなり広くパレットを使用し、ワイドステージタイプのベッドに仕上げています。
サイドのパレット部分に飲み物なども置けますので、リラックススペースとしても活用できます。寝室が広い場合は、こういったパレット使いもおすすめです。
桁の高いタイプのパレットを使用した事例。差込口の大きさも大きくなりますので、ベッド下の空間がデザインできます。
この桁の高さの違いで、パレットベッドの印象もかなり変わりますよ。
モダンな寝室に、パレットだけが異色の存在。それでも、木の質感というのはスポットでお部屋にあたたかみをプラスしてくれるのが不思議ですね。
こちらは、パレットをフレームだけでなくフットベンチのように応用した事例。
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ベンチほど高さはありませんが、ベッドの足元にバッグや荷物を置くスペースを作り出しています。パレットを2段使い、足元の部分には、半分サイズにカットしたパレットを使っているのでしょう。
面白いアイディアですね。
パレットのサイズを生かしたアイディア
上記でも載せましたが、ユーロパレットのサイズは、120cm×80cm。
この80cmというサイズは、畳1畳分にすっぽりと入る大きさです。(江戸間の畳1畳分のサイズは、176×88cm)
部屋の中で、この1畳分くらいのスペースがある場合、ユーロパレットをすっぽりと埋め込むだけで上記のようなベッドに!
さらにここにはセミシングルサイズのマットレスがぴったり。お好みのマットレスを乗せると、ちょっとした休憩スペースにもなりますね。
狭い部屋やイレギュラーな形をしたスペースを有効活用したい時にも、パレットは大活躍してくれるのです。
こちらは、ユーロパレットの長い辺と短い辺をうまく組み合わせたステージベッド。
下段をステージ部分に、上段はマットのサイズに合わせて高くすることで、オリジナルのデザインのパレットベッドにすることができます。
通販ではさまざまな素材・サイズのパレットが購入できます
標準的な平パレットには、木製パレットや合成樹脂ものもありますが、家具を作る木材資源が豊かなヨーロッパでは、環境保護のために木製のパレットの使用量が圧倒的に多いようですね。
ネット通販なら素材・サイズの種類も豊富。松やひのきをはじめ、プラスチック製のものもありますよ。
また、ウォルナットカラーのオイルステイン仕上げがされたものや、ハードホワイトなどのヴィンテージ加工がされたものは、見ているだけで楽しくなります。
さらに、サイズをオーダーメイドできたり、DIY用のキットが売られているショップもあります。
→ パレット王
素敵なパレットベッドをDIYする時の参考にしていただけると幸いです。